Checkm8デバイス向け脱獄「Palera1n v2.0」がリリース、iPadOS 17.6＆18の脱獄に対応、Apple TV脱獄も

Checkm8デバイス（A11以下のデバイス）向け脱獄【Palera1n】ですが、これまでのベータ版とは異なり…「Palera1n v2.0」がリリースとなっています。
iPadOS 17.6やiPadOS 18.0への対応に加え、Apple TVでの脱獄対応、そのほか複数の修正や改善が含まれています。

Palera1n v2.0

【Palera1n】ですが、今回よりBeta表記が取れ、「Palera1n v2.0」がリリースとなっています。
主なOS向けは以下からダウンロードが可能で、それ以外のOS向けの物はGitHubよりダウンロードしていただくことが出来ます。

• Mac（Intel / Apple Silicon）：palera1n-macos-universal
• Linux (x86_64)：palera1n-linux-x86_64
• Linux (arm64)：palera1n-linux-arm64

更新内容

【主な変更点】

• iPadOS 18の脱獄に対応
• iPadOS 17.6の脱獄に対応
• Apple TV（tvOS 15以降）の脱獄に対応
• iBridge（T2）にて5.0以降に対応

【修正】

• iPadOS 17.6 Beta 3以降のmac_mountを修正
• iPadOS 17及びiPadOS 18のRootful対応を追加
• iOS 16以降でのfakefs作成を修正
• ローダーアプリが消えてしまう可能性を低下させる

【ローダーの変更点】

• Loaderアプリを大幅に書き直し、tvOS対応＆アプリからのインストールカスタム構成に完全対応
• Bootstrap時の新たな画面を追加、ダウンロード速度と現在ダウンロードしているファイルが表示されるように
• Loader内の「セーフモードの終了」オプションは、Palera1n CLIでセーフモード起動を行うたびに使用されます

【デバイス側の変更点】

• Palera1nを使用して起動する際のロジック全体を書き直し
• “-B”か”-f”オプションを指定すると、リカバリーモードに切り替わります。これはコピーされたファイルシステムを起動する際の待ち時間を短縮するためのものです
• Userspace再起動は、Xcodeデバッグを中断しなくなりました
• libroot_get_root_prefixとlibroot_get_jbroot_prefixを実装し、Rootful / Rootlessの両方に対する基本的なlibrootサポートを追加
• “–force-revert”オプションを使用すると、ホーム画面に新たなアラートが表示され、プロセスを終了するためにデバイス再起動を促すように

【CLIの変更点】

• “-T”または”–telnetd”オプションでは、Port 46の全てで認証されていない / 暗号化されていないTelnetシェルを起動するように（これは安全ではないので、バックアップ用途で使用してください）

【ノート】

• A8 HomePodではテスト不足のため、まだ対応とはしていません。ですが、内部的にはtvOSであるため動作する可能性があります（ただし、Loaderはありません）

iPadOS 17.6 / 18への対応

iPadOS 17.6 / 18.0（Beta版）では仕様変更によりPalera1nが使用できない状態となっていましたが、今回のアップデートにより脱獄対応が行われています。

ただし、iPadOS 18.0では現時点ではPreferenceLoaderなど重要なパッケージが動作しない、もしくは正常動作ではない場合が報告されています。
試す場合は十分にご注意ください。

ちなみに、PreferenceLoader（脱獄アプリの設定項目を設定アプリ内に追加する）については、以下リポジトリよりテスト版が配布されており、iPadOS 18対応テストが実施中です。

【https://dhinakg.github.io/repo/】

Apple TV対応

Apple TVに対応となっており、tvOS 15〜18での脱獄が行える様になっています。
Procursus Bootstrapのインストールが可能となっていますが、パッケージマネージャー（Sileoの様なもの）はまだ同梱されておらず、パッケージはAPTやSSH経由でのインストール等が必要です。
今後パッケージマネージャーも予定されているとのことですが、注意が必要となります。

また、tvOS脱獄に関しては「palera1n -f」で脱獄することになりますので、この点も注意が必要です。

ベータ表記が消える

ちなみに、これまでPalera1nはバージョンに「Beta」がついていましたが、今回よりBeta表記が外れ、v2.0正式版ということになっている様です。
とはいえ、使い方などについては変わっていないので、これまでPalera1nを使用していた方は問題なく使えるかなと。

Palera1n / Palen1xの使い方

Palera1n（Mac / Linux向け）とPalen1x（Windows機向け）の各種使い方については、それぞれ以下記事を参考にしてみてください。
【Rootless脱獄の方法】

• 【Palera1n (Mac / Linux)】：Rootless脱獄を行う方法
• 【Palen1x (Windows)】：Rootless脱獄を行う方法

【Rootless脱獄の入獄方法】

• 【共通】：Rootless脱獄を削除し、入獄する方法

【Rootful脱獄の入獄方法】

• 【Palera1n (Mac / Linux)】：Rootful脱獄を削除し、入獄する方法
• 【Palen1x (Windows)】：Rootful脱獄を削除し、入獄する方法

〆

iPadOS 18に対応したCheckm8デバイスはiPad 7だけとなっているのですが、意外と普通にiPad 7でもiPadOS 18が動作する様なので…ちょっと遊び端末として欲しい…。