【iOS 14.7.1】&【iPadOS 14.7.1】がリリースされましたのでCheckra1nでの脱獄は可能か?を前回確認しましたので、もう一つの恒例である「SEP互換性」の確認を行ってみました。
特に「iOS 14.3」との互換性はunc0verやTaurineで脱獄可能なバージョンであり重要なので、実際にiOS 14.3への復元を行い、確認していきます。
iOS 14.7.1のSEPは…
SEP互換性とは、保存済みSHSHを使用してFuturerestoreにてアップデートやダウングレード、復元を行う際に必要となる条件のひとつです。
最新バージョン(SHSH発行中バージョン)と、ターゲットiOSバージョン(復元先バージョン)のSEPに互換性があるか?という条件なのですが、互換性があるかどうかは急に変更が入ったりするため、都度確認する必要があります。
互換性あり
まず先に結論を述べてしまうと、iOS 14.7.1のSEPは、iOS 14.3を含むiOS 14.0〜14.7と互換性がある!ようです。
ただし、Futurerestore v194では以下の制限がありますので、注意が必要です。
- [A10以下のデバイス]: iOS 14.0以降に対応
- [A11以上のデバイス]: iOS 14.3以降に対応(iOS 14.2への復元に成功したとの報告もありますが、正式対応しているわけではないため非推奨。iOS 14.0〜14.1は非対応です。)
実際に試してみる
実際にFuturerestore v194を使用し、iPhone XをiOS 14.7.1 SEPを使用し、iOS 14.3へ復元を行ってみました。
Nonceのセット
Checkra1nにはNonce(Generator値)のセット方法が用意されていないため、今回は『Generator Auto Setter』を使用。
以下リポジトリをCydiaへ追加後、インストールするだけで「0x1111111111111111」がNonce値としてセットされます。
別のNonce値としたい場合は設定アプリ内「Generator Auto Setter」項目より行えます。
ダウングレードに成功
いつも通りの手法で、Futurerestoreを使用してiOS 14.3への復元を実行。
結果としては…次項で記述した問題以外はエラーなどもなく、正常に復元が完了。また、iOS 14.3への復元完了後もFace IDを正常に使えており、SEP互換性は保たれている様です。
更に、コマンド不要で実行できる「FutureRestore GUI」でも試してみました(FutureRestore GUIのアップデートにて見た目が変わっていますが、使い方は同じです)。
こちらは自動で最新版ベースバンド&SEPを使用する「Latest Baseband」と「Latest SEP」を有効にし実行しましたが、同様に問題なく完了。
iOS 14.5以降ではリカバリーモードに入れず停止する
Futurerestore / FutureRestore GUI共に、通常であれば実行すると自動でリカバリーモードへデバイスを入れてくれるのですが…iOS 14.5以降ではリカバリーモードに入ってくれない問題が発生します。
自動でリカバリーモードに入れない…というだけですので、Futurerestore / FutureRestore GUIの実行前に手動でデバイスをリカバリーモードへ入れておくことで回避出来ます。
〆
iOS 14.7からiOS 14.7.1のアップデートに大きな変更はなさそうだったため、checkra1nでの脱獄同様に大丈夫そうな気はしていましたが、実際に確認してみても…大丈夫でした!
とはいえ、SEP互換性は急に変更が入ったりするので、毎回ドキドキだったりもします…。今のところ、iOS 14.xでは全て互換性が保たれていますので、この点は嬉しいポイント。
コメント
SEPの互換性ある期間、珍しく長いですね
13.5のiphone8+なんだけど、14.3のshshあったら今からでも14.3にできるの?
はい、可能です
ありがとうございます
手順としては、14.7.1にアップグレード、checkra1nにて脱獄、futurerestoreでダウングレードって流れでいいのでしょうか?
iOS 14.7.1にアップデートする必要はありません。
脱獄 > Generator(Nonce)値の設定 > FuturerestoreにてiOS 14.3へ復元…という流れです