「遅延代替OTAアップデート」の手法を使用したiOS 14.8へのアップデート方法がありますが、残念ながらiOS 14.xでしか使用できず、iOS 13.x以下ではうまく動作しませんでした…。
ですがdhinakg氏より、iOS 13.x以下でも「iOS 14.8」へ遅延代替OTAアップデートする方法が公開されています…!!
iOS 13.x以下でも
前回はiOS 14.5以上でしか使えない「代替OTAアップデート」を、iOS 14.xで使用できるようにした「遅延代替OTAアップデート」が報告されていましたが、今回…iOS 13.x以下でも使用可能な方法が発見・報告!
通常の遅延OTAアップデートなどとは手順が異なりますが、比較的簡単な流れとなっています。
ちなみに、以下はiOS 13.5にてiOS 14.8のOTAアップデートが降ってきている場面です。
期限や条件、注意点について
iOS 14.8へ「”遅延“代替OTAアップデート」する手法は、他手順と同様…期限が【2022年1月24日 午前9時】となっています。
すでに期限ギリギリとなっていますので、実行したかった方は急ぎ行うようにしましょう。
条件
遅延代替OTAアップデートが行える条件として、以下のような環境に現在居る必要があります。
- iOS 11.3〜14.7.1のバージョンを使用している
- Futurerestoreなどを使用し、正規バージョン以外のSEPを使用していないこと(iOS 14.x SEP / BBなら大丈夫ぽい?)
- 現在のバージョンで脱獄を行っている / 行える事
注意点①
今回の手法はdhinakg氏により発見されたばかりとなっており、実際にどのバージョンで使えるのか、何かしらの問題が発生してしまわないか…などなど、まだ十分なテストが行えていない…とのことです。
そのため、問題が発生したとしても一人で解決出来るスキルと知識のある方のみがご使用ください。
注意点②
また、iOS 14.8での脱獄はUnc0verで可能ですが、A12 / A13のiPhoneしか対応していませんので、この点もご注意ください。
注意点③
今回使用する脱獄アプリ「Dallas」は、OTA確認をdhinakg氏のサーバーへ行くようにリダイレクトされています。
そのため、dhinakg氏より「通常のウェブサービス同様に利用者のIPアドレスを確認できるようになるため、気になる場合は使うのを避けて」とされています。
特に問題は無いかと思いますが、気になる方はご使用にならないようご注意ください。
iOS 14.8へ”遅延”代替OTAアップデートする方法
実行前に、ベータ版プロファイルや遅延OTAプロファイルがインストールされている場合には、それらを削除してください。これらがインストールされていると、正常に動作しません。
バックアップを行いましょう
まずは、安全のため…何かしらの問題でアプリ等のデータが消えてしまっても大丈夫な様に、必ず実行前にバックアップを取るようにしましょう。
① OTAアップデートのブロックを解除
Unc0verなど、脱獄に使用したアプリでOTAアップデートがブロックされている場合があるため、こちらを解除してください。
例えば、Unc0verの場合はオプション「Block Auto Updates」をオフにしてから脱獄作業を実行するだけです。
これでも解除されなかったり、どの手段でOTAアップデートをブロックしているか分からない…という場合は、以下リポジトリから『OTAEnabler』をインストールすることで一括解除が行なえます。
ただし、手順②へ進む前にOTAEnablerは削除しておいてください。
② 必要な脱獄アプリをインストール
今回の手法で必須となる脱獄アプリは【SupervisedEnabler】と【Dallas】の2つです。それぞれリポジトリを追加後、インストールを行いましょう。
ちなみにSupervisedEnablerはMYbloXXでも代用可能です。お好きな方をご使用ください。
以下リポジトリをCydiaなどに追加後、『SupervisedEnabler』をインストール。
続いて以下リポジトリをCydiaなどに追加後、『Dallas』をインストール。
ちなみに、確認した限りではSupervisedEnablerと同時にインストールしても大丈夫でした。インストール後にデバイス再起動が発生しますので、同時インストールが楽かな?
③ OTAアップデートを確認(まだ実行しないで!)
デバイスが入獄状態(デバイス再起動直後)で、設定アプリ > 一般 > ソフトウェア・アップデート項目を開き、表記が「iOS 14.8」となっているのを確認してください。
この際、「アップデートを確認できません」とのエラーが出たり、黒画面で停止したりする場合がありますが、再度本項目を開き直してみてください。
- 【アップデートを確認できません】というエラーが出る場合は、やり直すを選択してください。何度試してもだめな場合は、OTAブロックの解除が正常に行えているかを確認してください
- 【何も表示されない】アップデート確認が終わっても、項目内に何も表示されない…という場合は、一度前の項目に戻り、改めてソフトウェア・アップデート項目を開き直してください
- 【iOS 15.2.1などiOS 14.8以外のバージョンが表示される】Dallasを再インストールしてみてください
- 【お使いのソフトウェアは最新です】と表示される場合は、dhinakg氏のサーバーが落ちている / 重くなっている可能性があります。少し時間を空けてから再度試してみてください
*この時点ではOTAアップデートを実行しないようにご注意ください!!*
④ 入獄する
脱獄したままOTAアップデートは非常に危険ですので、この状態のまま一旦入獄します。入獄方法はいつも通りで、以下記事を参考にしてみてください。
*Unc0verで入獄する際、オプションの【Block Auto Updates】をオフにしてから実行してください。オンになっているとOTAブロックが復活してしまいます。
⑤ iOS 14.8へOTAアップデート!
きちんと入獄作業が完了したのを確認した後、設定アプリ > 一般 > ソフトウェア・アップデート項目より、OTAアップデートを実行します。
表記が「iOS 14.8」となっているのを確認したら、「ダウンロードしてインストール」ボタンよりアップデートを実行してください!
また、この際エラー等が出る場合がありますが、ネットワーク状況などが原因という事も考えられるため、何度か再実行してみてください。
「アップデート準備中」で止まってしまった場合は、一度設定アプリ > 一般 > ストレージ項目からOTAアップデータを削除し、ダウンロードからやり直すとうまくいく場合が多いです。
オプション
こちらもオプションとなっていますが、iOS 14.8へのアップデートが完了した後、「設定アプリ > 一般 > リセット > すべてのコンテンツと設定を消去」にてリセットを行っておくと安全です。
もちろん、リセット実行後にバックアップからデータを復元する事も可能です。
こちらの手順も「安全策」となっており、必須ではありません。
そのため、もしスキップされる場合は、改めて脱獄後に「SupervisedEnabler」をインストール&アンインストールすることで、設定アプリ上部に追加されるテキストを排除出来ます。
〆
まだ十分なテストが行えていない…とのことで、実際にどこまでのバージョンで使えるかは不明なのですが、私が確認した限りではiOS 13.5からiOS 14.8へのOTAアップデートには成功しました。
また、報告を見ていると…従来の遅延代替OTAアップデート手法ではエラーが出てしまったり…iOS 14.8以外が降ってきたり…という様な状況だったiOS 14.xでも利用できたとのことなので、同様の問題が出ていた方は試してみてもイイかもしれません。
コメント
>今回の手法で必須となる脱獄アプリは【SupervisedEnabler】と【】の2つです。
片方が抜けてますよー
はっ…(´;・;ω;・)いちばん大事なところが……!!!
iPhone8/iOS12.1.4/Chimeraの環境で14.8にアップデートできました!
ありがとうございます😂
Dallasインストール後の再起動ですが、Sileoでは「再起動」というボタンが表示されるものの、実際はデバイス再起動はされずに脱獄状態も維持されたままで、14.8が降ってこない状態となりました。
こちらは手動で再起動を行うことで解決できましたので、同じ状況の方がいましたらご注意ください。
ご報告:初代iPhoneSE/iOS11.3.1/unc0verから14.8にアップデートできました。
ありがとうございました。
ios14.3なんですけど14.8にするメリットありますか?
そのような疑問が産まれるって事は14.8にするメリットは無いと思います。
今の環境を維持しましょう。
これってA12 / A13のiPhone以外にもたとえばiPadや他機種などでもいずれ対応する可能性あるんでしょうか?
古いOSでもいま脱獄できてるなら他機種では待機の方がいいですか…?
出来ました!ありがとうございます!!
iPhone7 14.3→14.8できました。
前回タイムアウトで間に合わなかったので今回助かりました。
14.8入獄状態でしばらく使ってみます。
脱獄は14.3 iPhone7plusで現状維持します。
ありがとうございました。
iPhone11 Pro Max iOS13.5です
③まではアップデートiOS 14.8が表示されるのですが
④を行ったあとはiOS 15.2.1が表示されてしまいます
④飛ばしたら、、、まずいですよね
Restore RootFSを実行するだけでiOS 15.2.1が表示されてしまいますでしょうか?
その際、設定アプリの上部に監理テキストの表示はありますでしょうか?
入獄作業は実行しなくても…OTAアップデートを実行は出来るのですが、それほどの危険を犯す必要があるか…というところでしょうか…。
週末何度か試したのですが、Restore RootFS後にはiOS 15.2.1が表示されてしまいました
次回の脱獄を待ちます!
ios14.1 XR OTAブロックの解除できているはずですがアップデートを確認できませんと出てきます。
何度試しても無理です。
解除できているハズ…とのことですが、Dallasインストール前などに確認した状態ではOTAが動作している…という状況でしょうか?
iPhone11pro 14.8に出来ました本当に感謝です
iPhone XS 13.5から無事にアップデートできました
ありがとうございました
iphone se第二世代のSoCを調べたところA13 BionicチップだったんですけどA12 / A13に含まらますかね、、、iosは14.6なので大丈夫だと思います。
わかる方がいたら教えていただきたいです。
iPhoneSE(第2世代)はA13ですので、含まれます。
確認ですが、iPhone7 13.1.1(checkra1n脱獄済)をiOS14.8にアップデートし、再びcheckra1nで脱獄は可能でしょうか?
記事中に「また、iOS 14.8での脱獄はUnc0verで可能ですが、A12 / A13のiPhoneしか対応していませんので、この点もご注意ください。」
とありますが、以前、「A10デバイスで14.8の脱獄は可能」というこちらの記事を読んだものですから確認させていただいた次第です。
記事の通りA10デバイスは対応してませんが、checkra1nでは可能です。
iPhone SE 1st iOS12.2をcheckra1n にて脱獄後本記事通りにて実行し、成功してios14.8にてcheckra1nにて脱獄と成功したから、おそらく大丈夫かと思います。
ありがとうございます。
トライしてみます。
はい、Checkra1nであれば可能です