【iOS 14.8】&【iPadOS 14.8】がリリースされ、前回Checkra1nでの脱獄は可能か?を確認しました。
ということで…もう一つの恒例である「SEP互換性」の確認を今回は行っていきますっ!!
特に「iOS 14.3」との互換性はunc0verやTaurineで脱獄可能なバージョンであり重要なので、実際にiOS 14.3への復元を行い、確認していきます。
iOS 14.8のSEPは…
SEP互換性とは、保存済みSHSHを使用してFuturerestoreにてアップデートやダウングレード、復元を行う際に必要となる条件のひとつです。
最新バージョン(SHSH発行中バージョン)と、ターゲットiOSバージョン(復元先バージョン)のSEPに互換性があるか?という条件なのですが、互換性があるかどうかは急に変更が入ったりするため、都度確認する必要があります。
互換性あり
まず先に結論を述べてしまうと、iOS 14.8のSEPは、iOS 14.3を含むiOS 14.0〜14.7.1と互換性がある!ようです。
ただし、Futurerestore v194では以下の制限がありますので、注意が必要です。
- [A10以下のデバイス]: iOS 14.0以降に対応
- [A11以上のデバイス]: iOS 14.3以降に対応(iOS 14.2への復元に成功したとの報告もありますが、正式対応しているわけではないため非推奨。iOS 14.0〜14.1は非対応です。)
実際に試してみる
実際にFuturerestore v194を使用し、iPhone XをiOS 14.8 SEPを使用し、iOS 14.3へ復元を行ってみました。
Nonceのセット
Checkra1nにはNonce(Generator値)のセット方法が用意されていないため、今回は『Generator Auto Setter』を使用。
以下リポジトリをCydiaへ追加後、インストールするだけで「0x1111111111111111」がNonce値としてセットされます。
別のNonce値としたい場合は設定アプリ内「Generator Auto Setter」項目より行えます。
ダウングレードに成功
いつも通りの手法で、Futurerestoreを使用してiOS 14.3への復元を実行。
次項でご紹介するリカバリーモードの問題以外は特にエラーなどもなく、正常に復元が完了。
また、SEP互換性に難があるとFace IDが使用できない場合もありますが、復元後のiOS 14.3にてFace IDの設定&使用を確認したところ、問題なく使用可能でした!
更に、コマンド不要で実行できる「FutureRestore GUI」でも試してみました。
こちらは自動で最新版ベースバンド&SEPを使用する「Latest Baseband」と「Latest SEP」を有効にし実行してみましたが、特に問題なく完了。
復元後も先述のFuturerestoreと同様で、Face IDも使用可能で大丈夫な様です。
iOS 14.5以降ではリカバリーモードに入れず停止する
Futurerestore / FutureRestore GUI共に、通常であれば実行すると自動でリカバリーモードへデバイスを入れてくれるのですが…iOS 14.5以降ではリカバリーモードに入ってくれない問題が発生します。
自動でリカバリーモードに入れない…というだけですので、Futurerestore / FutureRestore GUIの実行前に手動でデバイスをリカバリーモードへ入れておくことで回避出来ます。
〆
これにより、iOS 14.0〜14.8まで互換性が保たれるという…たぶん過去最長に。iOS 13.xまではちょこちょこ変更が入っていた気がするのですが、どうしたんだ?!
iOS 15.xや今後継続されるであろうiOS 14.xのアップデートでどうなるかは不明な物の、とりあえず近々で大きな問題とはならなそうな雰囲気です。
コメント
いつも有難うございます。
安心して14.3で待機できます!