iOS 15.0〜16.6.1向け脱獄「Dopamine 2.4.1」へアップデート、Spinlock Panic問題が修正&脱獄を隠す機能を強化

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iOS 15.0〜16.5 / 16.5.1 / 16.6.1向け脱獄【Dopamine】ですが、アップデートが行われ【Dopamine 2.4.1】がリリースとなっています。
v2.4 / 2.4.1のアップデートが連続で行われており、長らく問題となっていたSpinlock Panicの問題への対処などが行われています…!

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Dopamine 2.4.1

Dopamine】が2.4.1へとアップデートされ、Spinlock Panic問題への回避策追加、Jailbreakを隠す機能の改善などが実施されました。

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アップデート内容

v2.4 / 2.4.1が連続してアップデートされたため、両方を併記いたします。

注意点

  • 本バージョンへのOTAアップデート(Dopamineアプリから直接アップデート)を行うと、デバイスが再起動する仕様となっています。そのため、アップデート後にDopamineアプリを使用して脱獄環境へ戻る必要がある点に、注意が必要です。

更新内容

  • iOS 15.x / arm64e環境で発生していたSpinlock Panic(ランダムなデバイス再起動)問題への回避策を追加
  • 「Jailbreakを隠す」機能が改善され、ほぼ完全に脱獄環境を隠せるようになりました(次項に注意点があります)
  • リンクする前にSandboxパッチを適用し、プロセスが/var/jb内のライブラリに対して直接リンクしてしまう問題を修正
  • ライブラリ検証バイパスの改善と最適化
  • forkfixを改善
  • iOS 16にてWebContentへのTweak Injectionを修正
  • Initializing Jailbreak作業時にまれにシステムデッドロックが発生する問題を修正

【v2.4.1】

  • v2.4で発生していたiOS 16.0.xへの対応問題を修正

Jailbreakを隠す

Dopamineアプリの設定内から実行できる「Jailbreakを隠す」機能。脱獄環境を一時停止させた上で隠し、脱獄対策の発動を防ぐ効果のある機能となっています。
ただ、最近では対策の進化?が進み、対策が発動してしまうケースも見受けられていました。

ですが今回「Jailbreakを隠す」機能が改善され、今のところほぼ完全に脱獄環境を隠せる様になったとのこと。ただ、それでも発動してしまうアプリも若干数ある様なのでこの点には注意が必要です。
また、TrollStoreからインストールしたアプリのURLスキームに反応してしまっていたりする場合は、こちらでは対処できないのでご注意ください。

他にも、Choicy経由で脱獄アプリを無効化しているアプリがあった場合、Jailbreakを隠すを有効にしている際にそのアプリがクラッシュする場合も報告されていますので、併せて注意が必要です。

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Spinlock Panic問題への回避策を追加

これまで長い間問題となっていた「Spinlock Panic問題」。意図しないタイミングでデバイスが勝手に再起動してしまう…というiOS 15.xに存在した問題であり、原因はiOS側のバグであることまでが分かっていました。

そんな問題について今回、回避策が追加され、かなりの範囲でSpinlock Panicを防ぐことができる様になった模様です。
開発者さんであるOpa334氏からは「Userspace再起動後にJailbreakを隠す…を実行すると、Spinlock Panicの影響下にあった場合に発生してしまう可能性がある」と唯一の確認された発生条件が報告されています。

Spinlock Panicの発生頻度などは環境により様々なため、ほぼ完全に回避できたか?については今後の報告などを待つ必要があるかと思いますが、困っていた方はアップデートして試してみると良さそうです。

対応状況

現時点では以下のデバイス・バージョンでの脱獄に対応となっています。
iOS 15.0〜16.6.1

  • iPhone 6s / 6s Plus / SE (第1世代)
  • iPhone 7 / 7 Plus
  • iPhone 8 / 8 Plus / X
  • iPod touch 7
  • iPad 5 / 6 / 7
  • iPad Air 2
  • iPad mini 4
  • iPad Pro 12.9インチ 第1世代 / 第2世代
  • iPad Pro 9.7インチ / 10.5インチ

iOS 15.0〜16.5.1

  • iPhone XR / XS / XS Max
  • iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max / SE (第2世代)
  • iPhone 12 / 12 mini / 12 Pro / 12 Pro Max
  • iPad 8 / 9 / 10
  • iPad Air 第3世代 / 第4世代 / 第5世代
  • iPad mini 第5世代
  • iPad Pro 12.9インチ 第3世代 / 第4世代 / 第5世代
  • iPad Pro 11インチ 第1世代 / 第2世代 / 第3世代

iOS 15.0〜16.5

  • iPhone 13 / 13 mini / 13 Pro / 13 Pro Max / SE 第3世代
  • iPhone 14 / 14 Plus / 14 Pro / 14 Pro Max
  • iPad mini 第6世代
  • iPad Pro 12.9インチ 第6世代
  • iPad Pro 11インチ 第4世代

アップデート方法

今回のアップデートではデバイス再起動を実行する必要があるため、注意が必要になっています

Dopamine 1.xからアップデートする方法

Dopamine 1.xからアップデートする場合は手法が少し異なりますので、以下記事を参考にしてみてください。
Dopamine 1.xからDopamine 2へアップデートする方法

脱獄環境からDopamine 2をアップデートする方法

Dopamineアプリを起動すると画面下部に「アップデートがあります」との表示が出現しますので、こちらを選択(*表示が現れない場合は、一旦Dopamineアプリを再起動すると表示されます)。

更新内容の確認画面が出現しますので画面下部「アップデート」ボタンをタップすると、自動的に新バージョンのDopamineをダウンロード&インストールが実行されます。
この際、他バージョンではUserspace再起動が実行されましたが、今回はデバイスの再起動が実行されます。

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デバイスの再起動が実行されるため、一旦脱獄が解除されますので、改めてDopamineアプリを起動して「Jailbreak」ボタンをタップして脱獄環境へ戻ってあげましょう。

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入獄環境からDopamine 2をアップデートする方法

*TrollStoreにてURLスキームが使用できる設定になっている必要があります(TrollStore > Settings > URL Scheme Enabledをオン)

入獄状態(デバイスを再起動した状態)からDopamineをアップデートする事も可能となっています。
ただし、この場合はDopamineを使用して脱獄環境へ戻る際に、Dopamineの更新内容が適用されるとなっており、少し適用タイミングが異なる点には注意が必要です。

方法は簡単で、Dopamineアプリを起動すると画面下部に「アップデートがあります」との表示が出現しますので、こちらをタップ。
続いて更新内容の確認画面が出現しますので、画面下部「アップデート」をタップしてください。

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するとTrollStoreへ移動し、最新版Dopamineのダウンロードが行われ、インストール確認ポップアップが出現。
「Install」をタップしてDopamineのアップデートを実行しましょう。

TrollStoreを使用してDopamine 2をアップデートする方法

Dopamine 2.4.1のTrollStore用IPAファイルは【Dopamine.tipa】からダウンロードが可能。TrollStore経由でインストールを行なってあげましょう。

また、TrollStoreのURLスキームを有効にしている場合は、以下のボタンよりIPAファイルのダウンロード&インストールが一括で行えます。

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Dopamine 2.4.1へアップデート後、デバイスを再起動し、改めてDopamineアプリからJailbreakを実行して脱獄環境へ戻り、アップデートの適用完了となります。

howto-dopamine2-for-ios150-165-1651-1661-rootless-jailbreak-4

Spinlock Panicがほぼ回避できる様になっている可能性があるのは、とても…とても…素晴らしいアップデートなのではないかと!
これまでOpa334氏は原因の特定に始まり、問題の再現方法、回避策のアイデアを試してはダメで…といった事を長い間繰り返してくれていたのですが、これで決着となれば……!

コメント

  1. Safariが起動直後に落ちるようになってまともに使えなくなりました。
    iOS 15.4.1 / iPhone 12 Pro Max / Dopamine 2.4.1

    • インストールされている脱獄アプリを無効化し確認をしてみてください。
      これで問題が解消される場合、脱獄アプリ側(特にWebContent関連?)に原因があるとの報告が出ていました。

      • SafariXを無効にしたところ正常に使えるようになったのでSafariXが悪さをしているようでした。

    • ChoicyでSafari、SafariViewServiceあたりのTweak Injectionを無効化してみて
      だめならDaemonsのWebKitまわりも

  2. iPhone14 ProのiOS16.3で脱獄しておりますが、iOSバージョンを偽装する方法は今もありますでしょうか。

  3. Dopamine2.2.2で「Jailbreakを隠す」を設定しても脱獄対策が発動して起動できなかったアプリが当Ver.だと起動できた。

  4. ペイディ アプリ起動しなくなっちゃった…
    ShadowしてたけどChoicyにしてもだめ
    Jailbreakを隠す なら起動したけど、ホーム画面のウィジェット位置を覚えてくれなくてJBに戻るたびに並べ直しだ…
    iOS 16.3.1 / iPhone SE2 / Dopamine 2.4.1

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