iOS 15.0〜16.5 / 16.5.1 / 16.6.1の脱獄に対応した【Dopamine 2】がアップデートされ、【Dopamine 2.1.1】がリリースとなっています。
今回、これまで非対応となっていた「A8 / A8Xデバイス」への対応が実施されており、これらデバイスでの脱獄が可能となりました。
また、複数のバグ修正&改善も行われていますので、Dopamineを使用している方はアップデートしておくと良さそうです。
Dopamine 2.1.1
【Dopamine 2】が2.1.1へとアップデートされ、A8 / A8Xデバイスへの対応やバグ修正&改善などが実施されています。
アップデート内容
Dopamine 2.1.0 / 2.1.1と連続でアップデートが来ていましたので、両方の更新内容を記載しておきます。
- [2.1.0] A8 / A8Xデバイスへのサポートを追加
- [2.1.0] A8デバイスにて、TrollStoreを使用してインストールするとDopamineアプリがクラッシュする問題を修正
- [2.1.0] arm64(A11以下)デバイス / iOS 15.xにてkcallの実装を追加
- [2.1.0] 利用可能な場合、kcallを使用してページテーブルを割り当てるように
- [2.1.0] 脱獄作業時のプロセスをいくつか改善し、パフォーマンスが最大1000倍向上
- [2.1.0] いくつかのデバイス / バージョンの組み合わせについて、サポートを修正
- [2.1.0] 使用するKernel Exploitのオプションに”weightBufs”と”multicast_bytecopy”を追加
- [2.1.0] プリブートパティーションのシステムファイルを保護するようにし、ユーザーがシステムファイルを削除してデバイスがリカバリーループにならないよう改善
- [2.1.0] Allow JIT in Apps(JITの有効化)トグルを追加(こちらはデフォルトで有効となっており、Choicy経由でTweak Injectionを無効にしているアプリには影響しません)
- [2.1.0] ”/var/mobile/Library/Application Support/Containers/”と”/var/mobile/Library/SplashBoard/Snapshots/”が脱獄関連のファイルで汚染されてしまう問題を修正
- [2.1.0] システムアプリ(またはTrollStore)がアイコンキャッシュの更新を実行した際、脱獄アプリが消えてしまう問題を修正
- [2.1.0] jbctl trustcacheの管理を見直し、新たなコマンドを追加”jbctl trustcache info” / ”jbctl trustcache clear” / ”jbctl trustcache add”
- [2.1.0] libgrabkernel2へ変更し、ベータ版を使用している環境でTrollStoreからDopamineをインストールしなければいけなかった必要性をなくしました
- [2.1.0] iOS 15.xにてExploit”smith”が動作しなかった問題を修正
- [2.1.0] Exploitを推奨する順に並び替え、最も成功率の高いExploitに「(Recommended)」を表示するように
- [2.1.1] armv7sスライスを有するバイナリ / ライブラリでCodesigning bypassが失敗する問題を修正(2.1.0で復活してしまっていた)
- [2.1.1] いくつかのインスタンスで機能しない脱獄アプリへのファイル共有問題を修正(2.1.0で復活してしまっていた)
- [2.1.1] Sandbox bypassにおける文字列の破損を修正
A8 / A8Xデバイスに対応
今回、複数のバグ修正や改善も行われていますが、大きなポイントとしては「A8 / A8Xデバイスへの対応」かなと思います。
これまでA8 / A8Xデバイスは非対応となっていたのですが、今回よりこれらデバイスでも脱獄が行えるようになっています。
ちなみに、iOS 15.xが使用できるA8 / A8Xは以下の2機種だけであり、iOS 15.xでサポート終了となっているものの…サブ機やベッド用機などで使用されている方が多いイメージなので、意外と需要があるかもしれません。
- iPad mini 4(A8)
- iPad Air 2(A8X)
対応状況
と言うことで、今回よりDopamineの脱獄対応状況は以下の通りになります。
【iOS 15.0〜16.6.1】
- iPhone 6s / 6s Plus / SE (第1世代)
- iPhone 7 / 7 Plus
- iPhone 8 / 8 Plus / X
- iPod touch 7
- iPad 5 / 6 / 7
- iPad Air 2
- iPad mini 4
- iPad Pro 12.9インチ 第1世代 / 第2世代
- iPad Pro 9.7インチ / 10.5インチ
【iOS 15.0〜16.5.1】
- iPhone XR / XS / XS Max
- iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max / SE (第2世代)
- iPhone 12 / 12 mini / 12 Pro / 12 Pro Max
- iPad 8 / 9 / 10
- iPad Air 第3世代 / 第4世代 / 第5世代
- iPad mini 第5世代
- iPad Pro 12.9インチ 第3世代 / 第4世代 / 第5世代
- iPad Pro 11インチ 第1世代 / 第2世代 / 第3世代
【iOS 15.0〜16.5】
- iPhone 13 / 13 mini / 13 Pro / 13 Pro Max / SE 第3世代
- iPhone 14 / 14 Plus / 14 Pro / 14 Pro Max
- iPad mini 第6世代
- iPad Pro 12.9インチ 第6世代
- iPad Pro 11インチ 第4世代
アップデート方法
現在、Dopamineアプリ自体からアップデートを行おうとすると、Githubページに飛ばされ、IPAファイルのダウンロード&TrollStoreでのインストールを手動で実行しなければいけない場合あるようです。
そのため、最初からDopamine経由でアップデートしてしまうのが楽ちんでおすすめとなっています。
Dopamine 1.xからアップデートする方法
Dopamine 1.xからアップデートする場合は手法が少し異なりますので、以下記事を参考にしてみてください。
【Dopamine 1.xからDopamine 2へアップデートする方法】
TrollStoreを使用してDopamine 2をアップデートする方法
Dopamine 2.1.1のTrollStore用IPAファイルは【Dopamine.tipa】からダウンロードが可能。TrollStore経由でインストールを行なってあげましょう。
また、TrollStoreのURLスキームを有効にしている場合は、以下のボタンよりIPAファイルのダウンロード&インストールが一括で行えます。
Dopamine 2.1.1へアップデート後、デバイスを再起動し、改めてDopamineアプリからJailbreakを実行して脱獄環境へ戻り、アップデートの適用完了となります。
脱獄環境からDopamine 2をアップデートする方法
*通常であればこちらの手法でアップデートが可能…となるのですが、環境によりGithubページに飛ばされるだけになってしまう事があるので、前項のTrollStoreからアップデートしちゃうのが楽ちんです。
Dopamineアプリを起動すると画面下部に「アップデートがあります」との表示が出現しますので、こちらを選択(*表示が現れない場合は、一旦Dopamineアプリを再起動すると表示されます)。
更新内容の確認画面が出現しますので画面下部「アップデート」ボタンをタップすると、自動的に新バージョンのDopamineをダウンロード&インストールが実行されます。
また、アップデート&インストールが完了すると…自動的にUserspace再起動が行われ、すべての作業が完了となります。
〆
v2.1.0時点では脱獄環境に戻れなくなった…などの報告がちょこちょこ出ていたのですが、v2.1.1になりそういった報告もこれといって出ていないようです。
また、v2.1.1環境で運用してみましたが、私の環境ではデバイス再起動&脱獄環境へ戻る…を10回繰り返してみても成功率100%、脱獄環境自体も1日ほど使った限りでは問題なく使用できています。
複数のバグ修正&改善も行われていますので、お時間のある時にアップデートしておくと良さそうです。
コメント
iPhone11ProMAXのiOS14.2で脱獄中です。
iOS16.5のSHSH保存しているのですが、FuturerestoreでSEP互換性がないからアップデートはできないって認識で合っていますでしょうか?
futurerestoreはAppleに対策されたため現時点では使えません。
それは違う
安定性も増しているといいな。
iPhone8 16.5 2.0.11で不意に再起動がかかることがあるから。
ちなみに2.1.1にして直後の脱獄作業では失敗しiOSごと再起動がかかった。
iPad Air 2(iPadOS 15.8.2)をpelera1nで脱獄しています。
再起動後にデバイス単体で脱獄環境に戻れないのが不便なので、Dopamine 2での脱獄に変更したいです。
一度復元してから作業する必要がありますか?
ないです
復元する必要はありません。
ただし、Palera1n環境を削除(入獄作業)していただく必要があります。
入獄作業を行わずにDopamineを使用すると両方の環境がデバイス内にある状態となってしまうため、おすすめできない状態となります
mini4復活やん
ありがてえ
アップデートボタンタップで普通にいけた
2.0.11→2.1.2(ios15.4 iphone13mini)
以前に脱獄していたiPad Air 2で、15.8.2にしてからやってみたところ、100%成功するってことでもなくそれなりに失敗しがちですが、数回以内には成功するようなので、なかなか良い感じかもしれません。
なんだかアップデートする度にDopamineが”User”に戻ってしまう…w
頻繁に再起動かかりすぎる
pelera1nで脱獄しているのですが、dopamineに移行したいのですが、最初から脱獄アプリわ入れ直してtweakの設定をしなければならならないのでしょうか?なにか簡単にできる方法ありますか?一括で前の脱獄アプリ入れる方法など
そのままでいけます。
あとバックアップ系tweakは使わない方がいいです
そのままというのは具体的に言うとpelera1nで脱獄している状態でdopamineをダウンロードして、脱獄中に実行すればいいのでしょうか?
それともpelera1nで脱獄中に一回再起動して仮入獄した状態でdopamineをダウンロードして実行すればいいのでしょうか!
再起動してから
再起動してからやったら普通に脱獄アプリ消えたから普通にその後pelera1nで脱獄し直したらアプリ戻ってきた、やっぱりdopamine脱獄するにはtweak最初から入れ直さないといかんのかな、
そんなはずはない、rootful使ってるなら一回消さないとダメだけど
やり方が悪かったのか、自分の環境でも(見えなくなっただけなのか?は不明ですが)綺麗さっぱり消えてしまいました。
アプリ等は大した数ではないので、(事前にスクショを取り名前を控えておき)ちょっとした手間で済みましたけど、Dopamineで再脱獄後に全て再インストールして環境を移行できました。
何回やってもできないからドーパミンで全部入れ直した、そのままだとpelera1nの脱獄も見えないけど入ってて二重に容量取られるからまずpelera1nで脱獄アプリ消してからdopamineで脱獄したら問題なくいけた。潔く再インストールした方が早い
Palera1nとDopamineは同じRootless脱獄だったとしても切り替えは行えません。
「共存」は可能ですが「共用」はできないため、例えばPalera1nで脱獄環境に戻るとPalera1n環境が、Dopamineで脱獄環境へ戻るとDopamine環境が…といった具合に別々の環境となっています。
そのため、Dopamineへ移行したい場合はPalera1n側で脱獄環境を削除(入獄作業)を行なったのち、移行していただくのが推奨です。
Palera1nとDopamineは「共存」可能ってことでしたので、古い環境であるPalera1nの方を、事後とはなりましたが削除してみました。
結果、Dopamine側には何も影響が出なかったように見えるので、入獄作業は、事前でも事後でも問題は無さそうだと思いました。