iOS 18.3.2以下 / iOS 17.7.5以下で使用可能なカスタマイズアプリとして【mdcX】が登場!
こちらのアプリを使用することで、シャッター音の無音化やドック背景などの非表示…といったカスタマイズを行うことができる様になっています。
mdcX
今回リリースされたアプリ「mdcX」は、CVE-2025-24203という脆弱性を利用した各種カスタマイズが行えるアプリとなっています。

行えるカスタマイズ要素は複数用意されており、例えば「ホーム画面のドック背景を透明にする」や「純正カメラアプリのシャッター音 / 動画撮影音を無音化」、「ホームバーを非表示に」などが可能。


使用可能な環境は
使用されている脆弱性・Exploit「CVE-2025-24203」はiOS 18.4 / iOS 17.7.6で修正されているため、mdcXが使用可能なバージョンは以下の通りです。
- iOS 16.x:使用可能
- iOS 17.0〜17.7.5:使用可能
- iOS 17.7.6〜:非対応
- iOS 18.0〜18.3.2:使用可能
- iOS 18.4〜:非対応
できること
以下、執筆時点(mdcX v1.3.0時点)で搭載されているカスタマイズ項目になります(環境により一部うまく動作しない場合もある様なのでご注意ください)。
【ドック関係】
- Hide Dock:ドック背景を非表示化
- Modify SpringBoard Shelf BG:iPadのApp Shelf背景を変更?
【ロック画面】
- Hide Lockscreen Shortcuts:ロック画面のフラッシュライト / カメラボタンを非表示
【通知】
- Transparent Notification Avatars:通知バナーのアプリアイコン背景を透明に
【システム音】
- Silence Charging Sound:充電開始音を無音化
- Silence Lock Sound:ロック時音を無音化
- Silence Video Record Sounds:純正カメラアプリにて動画撮影時のシステム音を無音化
- Silence Photo Shutter Sounds:純正カメラアプリにて写真撮影時のシャッター音を無音化
- Silence Screenshot Sound:スクリーンショット撮影時のシャッター音を無音化
- Silence Keyboard Sounds:キーボード入力音を無音化
【Spotlight】
- Remove Spotlight Bottom Blur:Spotlight下部のボカシ効果を排除
【UI関連】
- Transparent UI Elements:通知や音楽プレーヤーの背景を非表示
- Hide Folder Backgrounds:フォルダ背景を非表示
- Remove Home Screen Edit Overlay:ホーム画面での編集時にオーバーレイ効果を非表示
- Remove App Switcher Blur:アプリスイッチャー背景のボカシ効果を排除
- Remove Spotlight Blur:Spotlight背景のボカシ効果を排除
- Hide Home Bar:画面下部のホームバーを非表示
【実験機能】
- ☢️ Nuke UIKitCore Materials ☢️:UIKitCoreのマテリアルセットを空にする項目(不安定になる、破損する恐れがある、など危険なため使用は推奨されておらず、実験機能です)
使い方
mdcXの使い方自体は非常に簡単なのですが、カスタマイズ適用後にリスプリングが必要な場合が多く、その辺りの手順についても記しておきたいと思います。
① mdcXのインストール
mdcXはGithub「speedyfriend433/mdcX」にて公開されていますので、最新版はこちらからIPAファイルをダウンロードしましょう。
執筆時点の最新版(v1.3.0)は「mdcX5.ipa」からダウンロードが可能です。
ダウンロードしたIPAファイルはAltStoreなどからデバイスへインストールしておきましょう。以下ボタンを利用すると、執筆時点の最新版(v1.3.0)をAltStoreで直接読み込み、インストールが行えます。
② カスタマイズの実行
インストールしたmdcXアプリをホーム画面から起動。
実行したいカスタマイズ項目を探し、項目右側にある「🔨」ボタンをタップするだけでカスタマイズの実行が行われます。
実行後にステータスが表示されるので、Succeededとなっていれば成功。


推奨されるリスプリングの方法
多くのカスタマイズ要素では実行後にリスプリングを行なって正常に適用されるとなっています。ですが、mdcXアプリからはリスプリングが行えないため、手動でリスプリングを実行してあげる必要が。
いくつかリスプリング手法はあるのですが(設定アプリ > 一般 言語と地域…から言語を一旦変更するなど)、試した限りでは「拡大表示」から実行するのが一番安定して適用できる感じでした。
そのため、mdcXアプリからカスタマイズ実行後に「設定アプリ > 画面表示と明るさ > 拡大表示」項目より、適当に別の項目を選択&変更、さらにもう一度拡大表示の選択を元に戻してあげるのが良さそうです。

元に戻したい時は、デバイス再起動
カスタマイズ項目を元に戻したい時はどうするのか?ですが、デバイス再起動を行うだけです(何度か行わないとダメな部分もあるかも?)。
逆に言えば、デバイス再起動をしてしまうとカスタマイズ項目が元に戻ってしまうというデメリットにもなり得るため、この辺りは注意が必要です。

〆
現状では「Nugget」ほど多くのことができるわけではないのですが、Nuggetで対応できなかったバージョンでもシャッター音の無音化などが行えるため、その辺りについては嬉しいポイントでしょうか。
ただ、脆弱性の関係上、iOS 18.3.2 / iOS 17.7.5以下に使用が限られますので、この点はご注意ください。
コメント
脱獄はもう難しいのかな。