【iOS 14.5】&【iPadOS 14.5】の正式版がリリースされましたが、やっぱり気になるの「SEP互換性」。
特に、現状で脱獄可能な最新バージョンとなる「iOS 14.3」との互換性は、unc0verやTaurine環境を維持する上で重要な点です。
ということで、実際にiOS 14.5 SEPを使用し、iOS 14.3への復元を行い確認してみました!
ただし、重要な注意点も存在するため、この辺りについても後述いたします。
iOS 14.5のSEPは…
SEPの互換性は、保存済みSHSHを利用してFuturerestoreでアップデートやダウングレード、復元を行う際に重要な条件となります。
SHSH発行中バージョンとのSEP互換性がある間は、Futurerestoreを使用することが可能となり、逆に言えば互換性がなければ不可となってしまう…必須の条件と言えます。
互換性あり
まず先に結論を述べてしまうと…iOS 14.5のSEPは、iOS 14.3等と互換性があります!
また、これまでの状況から、iOS 14.0〜14.4.2と互換性があると思われますが、Futurerestore v194では以下の制限がありますので、注意が必要です。
- [A10以下のデバイス]: iOS 14.0以降に対応
- [A11以上のデバイス]: iOS 14.3以降に対応(iOS 14.2への復元に成功したとの報告もありますが、正式対応しているわけではないため非推奨。iOS 14.0〜14.1は非対応です。)
実際に試してみる
実際にFuturerestore v194を使用し、iPhone XをiOS 14.5 SEPを使用してiOS 14.3へ復元を行ってみました。
iOS 14.4.2からiOS 14.3へのダウングレード(iOS 14.4.2の理由は後述)となっており、脱獄ツールはCheckra1nを使用しています。
Nonceのセット
Checkra1nにはNonce(Generator値)のセット方法が用意されていないため、いつも通り『Generator Auto Setter』を使用。
以下リポジトリをCydiaへ追加後、インストールするだけで「0x1111111111111111」がNonce値としてセットされます。
別のNonce値としたい場合は設定アプリ内「Generator Auto Setter」項目より行えます。
ちなみに、Unc0ver(デフォルト値:0x1111111111111111)やTaurine(デフォルト値:0xbd34a880be0b53f3)は、デフォルトでNonceをセットする機能が備わっていますので、こちらは不要です(使ってもオーケー)。
特に問題なく完了
Futurerestoreを使用してiOS 14.3へ復元する記事ではiOS 14.4.2のSEP&ベースバンドを使用していますが、その部分をiOS 14.5に変更し、それ以外はそのまま…な手法で実行。
特に問題なくiOS 14.3への復元が完了し、SEP&ベースバンド共に互換性がありました。ちなみに、コマンド不要で実行できる「FutureRestore GUI」でも同様に、問題なし。
▲注意点▲
追記:Checkra1nのアップデートが行われ、iOS 14.5の脱獄にも対応となりました…!!
【「checkra1n 0.12.3」にアップデート、iOS 14.5の脱獄に対応&M1 Macでの動作に対応…!!】
いつもの検証であれば、最新iOSバージョンからiOS 14.3へのダウングレードを行うのですが、iOS 14.5はCheckra1nでの脱獄が行えず、Nonceのセットが出来ないため、今回はiOS 14.4.2からiOS 14.3へiOS 14.5のSEPを使ってダウングレード…という若干複雑な状況で実施しています。
iOS 14.5にしてしまうと、ダウングレードが出来ない
執筆時点ではまだiOS 14.4.2 SHSHが発行中なため大丈夫なのですが、iOS 14.5では上記の様にA11以下デバイスであっても脱獄が行えず、ダウングレード等も行えません。
そのため、Futurerestoreを使用したい、今後使用するかもしれない、という場合には脱獄可能なバージョンを維持するようにしてください。
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