1ヶ月間ほど動きのなかったiOS 15.0〜15.4.1向け脱獄【Dopamine】ですが、アップデートが行われ【Dopamine 1.1】がリリースとなっています。
かなり多くのバグ修正や動作の改善、今後の新仕様へ向けた機能追加などが行われています。
Dopamine 1.1
【Dopamine】がv1.1へとアップデートされ、かなり多くのバグ修正や機能改善などが行われています。
更新内容
- PPLRWのパフォーマンスを最大1000倍に向上
- forkfixに残っていた問題をすべて修正し、完全・確実に動作するようになりました。また、前項の改善によりこちらも大幅に高速化
- kcallとPPLWRによるいくつかの競合問題を修正
- watchdogdのタイムアウトによるUserspaceのパニックを阻止し、代わりにTweak Injectionを無効にしてUserspace再起動をトリガーとするwatchdogdフックを追加
- Tweak Injectionが無効化されている場合でも、無条件でデバッグ(debugserverなど)を許可するptraceフックを追加
- iDownloadのリファクタリングを行い、独自のデーモンを追加。これにより、Userspace再起動でも機能するようになり、Dopamineアプリでもデーモンをリアルタイムでオン・オフ出来るように
- まれに再脱獄時に発生する「opainject not found」エラーを修正
- 将来的にメンテナンスを行いやすくするよう、systemhookをリファクタリング
- “/usr/lib/sandbox.plist”を廃止し、サンドボックス拡張が生成されたプロセスに依存するように。これによりセキュリティ向上が行われます
- 環境変数”JB_ROOT_PATH”を脱獄アプリが有効になっているすべてのプロセスに対して追加。これは「脱獄対策」への対応として議論されている”/var/jb”のシンボリックリンクをオプションにする…という将来的な仕様への対応となります
- jbctlがデバッグフラグを正しく設定されない問題を修正
- 一部の脱獄アプリが脱獄検出をブロックしてしまっていたため、Dopamineアプリ自体には脱獄アプリへの適用を無効に
- launchdフックにインストールされたellekit dylibの使用を廃止し、問題を引き起こすellekitビルドがインストールされてしまった際に、脱獄環境が解除されてしまうのを防ぐように
- libKRW kalloc / kfreeの署名が不一致により正しく動作しない問題を修正
- ファイル”/var/.keep_symlinks”が存在する場合、再脱獄時にXinaA15の脱獄環境(例:/var/LTYなど)を自動で削除しないように
- 脱獄を試みる前にWi-Fi状態を保持するため、脱獄作業時のWi-Fiを無効化するコードを改善
- いくつかの翻訳を更新
アップデート方法
Dopamineのアップデート方法は3種類用意されています。
通常であれば1つ目の「脱獄環境からDopamineをアップデートする方法」が楽でオススメ。
脱獄環境からDopamineをアップデートする方法
Dopamineアプリを起動すると画面下部に「アップデートがあります」との表示が出現しますので、こちらをタップしましょう。
*表示が現れない場合は、一旦Dopamineアプリを再起動すると表示されるはずです。
更新内容の確認画面が出現しますので画面下部「アップデート」ボタンをタップ。すると自動的に新バージョンのDopamineをダウンロード&インストールが実行されます。
また、アップデート&インストールが完了すると…自動的にUserspace再起動が行われますので、これで完了!脱獄環境から離脱することなく、Dopamineのアップデートを行うことが可能です。
入獄状態からDopamineをアップデートする方法
*TrollStoreにてURLスキームが使用できる設定になっている必要があります(TrollStore > Settings > URL Scheme Enabledをオン)
入獄状態(デバイスを再起動した状態)からDopamineをアップデートする事も可能となっています。
ただし、この場合はDopamineを使用して脱獄環境へ戻る際に、Dopamineの更新内容が適用されるとなっており、少し適用タイミングが異なる点には注意が必要です。
方法は簡単で、Dopamineアプリを起動すると画面下部に「アップデートがあります」との表示が出現しますので、こちらをタップ。
続いて更新内容の確認画面が出現しますので、画面下部「アップデート」をタップしてください。
するとTrollStoreへ移動し、最新版Dopamineのダウンロードが行われ、インストール確認ポップアップが出現。
「Install」をタップしてDopamineのアップデートを実行しましょう。
TrollStoreを使用してDopamineをアップデートする方法
また、何かしらの理由でTrollStoreにて手動でアップデートしたい…という場合、それも可能です。
Dopamine 1.1のIPAファイルは【Dopamine.tipa】からダウンロードが可能で、TrollStoreのURLスキームを有効にしている場合は、以下のボタンよりIPAファイルのダウンロード&インストールが一括で行えます。
〆
今回のアップデートによる「脱獄作業の成功率」に関しては、体感上では特に大きく代わりは無いかな…と思います。
ただ、PPLRWの改善などが影響しているのか、脱獄作業にかかる時間が短縮されている様に思います。元々も数秒で完了していたので大きくは変化していないのですが、体感上は「お、早いな」と思うくらいには早くなかったかなと。
コメント
最大1000倍って、すげぇな、、
どうやって1000倍であることを確認してるかが気になるけど笑
実際に測定した結果、これまでは最大0.1秒掛かっていた作業が、今回の仕様では0.000082秒に短縮された…ということのようです。
なるほど
そうやってるんですね!
みなさんDopamineで脱獄してから再起動して再脱獄するまでどれぐらいの期間ですか?
今のところ4日ぐらいは不具合無く持ちますが純正アプリの挙動が怪しくなることがあります。一日一回というかたもいらっしゃるのでしょうか
私の場合1.0.5では少なくとも30日は普通に使用可能でした。
自分はおかしくなったらUserSpaceRebootしてる
私の環境では特に不安定になったから…という理由で定期的にデバイス再起動を行う状況は発生していません。
具体的にはどの様な不安定な挙動になっていますでしょうか…?
また、デバイス再起動ではなく、Dopamineアプリから「Userspaceを再起動」で改善される場合も多いので、こちらで試してみるとイイかもしれません。
spinlockによる再起動がちょくちょく起きるのですが、このバージョンでは修正されているのでしょうか?
更新内容を見ても書かれていないので、、、どれかの項目に含まれていますか?
v1.1で改善しているかもしれない…と報告されていましたが、別途ランダムな再起動問題が出る場合があるようです。
ただ、Spinlock panicが改善した&ランダムな再起動も起こっていない…という報告も出ていたりするので、一度試してみるのは手かもしれません。
https://tools4hack.santalab.me/warning-ios150-1541-jailbreak-dopamine-v11-random-crash-fix-downgrade-v105.html
早くA12以降のった機種でiOS16が脱獄できないものかなぁ
Xina15から移行すべきかな。。
アプデしない方が良いらしい?
おま環ですがアップデートした後から紫画面になってクラッシュする事象が数度発生してたいぶ不安定になって後悔しています。SE3@15.4
KernalPanicだね
dopamineにしてから、iPhone13Pro iOS15.0のメイン機が発熱しまくるってバッテリーが半日もたない時がある。
xinaの時には、発熱したコトなかっただけに何が原因か分からない(汗)
明らかにおまかんだから、tweakの見直しをしたほうがいい
脱獄もxinaからの切り替えも自己責任なんだから、dopamineのせいみたいに言うのやめなよ
発熱する…ということは何かしらのプロセスが暴走している可能性があります。
Procursusリポジトリより「top」をインストールしていただき、NewTerm 3 Betaなどから「sudo top」コマンドを実行&脱獄時に設定したパスワードを入力を行ってみてください。
どのプロセスがどれほどCPUを利用しているかが確認できますので、異常にCPUを利用しているプロセスがあれば、それが原因となっているはずです。
NewTerm 3 Betaから「sudo top」コマンドを実行したところプロセス「donotdisturb」が常時10%前後と表示されます。
当方の環境は iphone13pro/15.4.1ですが、皆様はいかがでしょうか。上記のプロセスの使用率は正常でしょうか。
おなじくらいだよ
ありがとうございます。
特に集中モードは使っていないのですが、常駐でこれくらいCPU消費しているものなんですね。
そういうものなんだと割り切ります。
常時発熱してる訳では無いので、発熱した時にやってみます!
教えて下さりありがとうございました!
locationdの数値が200近くなってて、これが原因かな?
でもコレって位置情報のことじゃないですか?
ポケGOやってる時に熱発しました。
みんなはならないのかな?
昔みたいにLocationd Killerみたいのがあったら良いのに
確認してみましたが、PokemonGoをプレイしている状態でも「locationd」は数%程度、瞬間的に10%を超えることがあるかな…くらいの状況でした。
なにか位置情報サービスに関連する脱獄アプリがインストールされていませんでしょうか?
また、一度デバイス設定のリセット&脱獄環境の再構築を試してみた場合、改善されませんでしたでしょうか?
リセットと再構築の前に、位置情報を使ってるアプリ(Miles)をChoicyのApplicationからDisable Tweak InjectionをONにしてみたトコロ、発熱の原因locationdが7%〜13%に収まりました!
しばらくコレで様子を見てみます
ありがとうございます!
お世話になりました!
xinaの時に使ってたTweakがrootlessに対応したからdopamineに切り替えただけなんだけど…自己責任は承知だが、おまかんと言われたら何か哀しいわ
13のiOS15.5って対応するのだろうか…