これまでに「Delta」や「RetroArch」などのエミュアプリがApp Storeに登場したことで、ニンテンドーDSやPSP辺りまでのゲーム機に関してはエミュアプリがリリースされたという状況になっています。
が、今回、新たに「Folium」というエミュアプリがApp Storeからリリースされ、ニンテンドー3DSにも対応となっています…!
Folium
今回、App Storeより【Folium】というアプリがリリースされ、以下のゲームハードに対応したエミュアプリとなっています。
特に、ニンテンドー3DSに関しては…App Storeでは初のエミュアプリということに。
- ゲームボーイアドバンス(ゲームボーイシリーズ)
- ニンテンドーDS
- ニンテンドー3DS
動作速度に関して
ニンテンドー3DSのエミュレーションに関しては、App StoreでリリースされるアプリではJIT(Just In Time)が使えない…ということもあり、パフォーマンス面ではデバイスのスペックで動作速度に違いが出てくるようです。
現時点ではどのデバイスでどの程度のパフォーマンスが出るか…具体的な部分は報告が揃っていないものの、以前の報告では「iPhone 15 Proであればフルパフォーマンス(60fps)で動作する」とされていました。
逆に、iPhone 14以前などのデバイスではフルパフォーマンスが出ない可能性もあるため、この辺りについては注意が必要となります。
ただし、iPhone 15 Proなどでもプレイするゲームによってはフルパフォーマンスが出ない場合も報告されているため、完璧かというと…難しい部分なようです。
Folium Nintendo 3DS Emulator launched today!
This is a new game emulator for iPhone, iPad, iOS.
Watch how it effortlessly plays New Super Mario Bros 2 (even with Apple’s arbitrary 90% slowdown forced on Emulators)
Get Folium here: https://t.co/57of5HgUcU
It is £4.99, but you… pic.twitter.com/9AtsuOWANW
— Saunders Tech (@saunderstech) June 2, 2024
有料アプリだが、無料のサイドロード版も
「Delta」や「RetroArch」などと大きく違うポイントとしては、Foliumは有料アプリであるという点で、日本円では「700円」での買い切り販売となっています。
ただし、パフォーマンス面などで不安がある…という場合、無料のサイドロード版で試すことも可能です。
サイドロード版(AltStore等でインストールするバージョン)は「Folium公式サイト」よりIPAファイルをダウンロード可能で、こちらであれば無料で試していただくことも可能。
ちなみにApp Store版とサイドロード版にはアプリとしては大きな違いはなく、App Storeからインストール出来るという部分に700円を支払うかどうかということになるようです。
3DSは2011年2月26日発売
最近のApp Storeでのゲームエミュレーターアプリのリリースは、Appleが実施したガイドライン改訂にて「レトロゲームのコンソールエミュレータアプリを提供できる」としたことで実現しています。
そのため、Appleの考える「レトロゲーム」ってどこまでなんだ?が結構重要なポイントとなるのかなと。
これまでApp Storeでリリースされていたエミュアプリでは、RetroArchのPSP対応が一番最近発売されたゲームハードへの対応でした。
PSPは「2004年12月12日」に発売されたゲーム機であり、19年前に発売されたゲーム機については…Appleはレトロゲームと考えているのだな…という予想が成り立っていました。
ですが今回、ニンテンドー3DSのエミュアプリがApp Storeからリリースされたことで、発売からの年月という点でいえば範囲が拡大。
ニンテンドー3DSは「2011年2月26日」に発売したゲーム機であり、13年前となっています。
そのため、たとえば…発売日だけで言えば「Xbox 360」や「PS3」、「Wii」などもApple的には「レトロゲーム」と言えるのかもしれません(エミュアプリが動作するかは別にして…)。
これ以降のゲーム機は…少し厳しいかも…?
3DSより後に発売されたゲーム機に関してですが、携帯機でいうと「PS Vita」があるものの、パフォーマンスなどの理由で厳しいかな…という雰囲気でしょうか。
また「Xbox 360」や「PS3」、「Wii U」などに関しても同様で、デバイススペック的に難しいと思われます。
「Wii」に関してはJIT有効状態であれば可能とされているものの、App StoreではJIT有効化は許可されていないため、同様にパフォーマンス面で厳しいものと思われます。
ただ、M4などの高スペックプロセッサを搭載しているiPad Pro等に限定すれば可能…かもしれませんが、そこのみをターゲットにリリースするアプリがあるかどうか…。
ゲーム機 | 世代 | 発売日 | 経過年数 |
ニンテンドーDS | 第6世代 | 2004年11月21日 | 19年4カ月 |
PlayStation Portable | 第6世代 | 2004年12月12日 | 19年4カ月 |
Xbox 360 | 第7世代 | 2005年11月22日 | 18年4カ月 |
PlayStation 3 | 第7世代 | 2006年11月11日 | 17年5カ月 |
Wii | 第7世代 | 2006年12月2日 | 17年4カ月 |
ニンテンドー3DS | 第7世代 | 2011年2月26日 | 13年1カ月 |
PlayStation Vita | 第7世代 | 2011年12月17日 | 12年4カ月 |
Wii U | 第8世代 | 2012年12月8日 | 11年4カ月 |
PlayStation 4 | 第8世代 | 2013年11月15日 | 10年5カ月 |
Xbox One | 第8世代 | 2013年11月22日 | 10年4カ月 |
Nintendo Switch | 第9世代 | 2017年3月3日 | 7年1カ月 |
Xbox Series X/S | 第9世代 | 2020年11月10日 | 3年5カ月 |
PlayStation 5 | 第9世代 | 2020年11月12日 | 3年5カ月 |
〆
ということで、以前からJIT無効状態でもデバイスによってはギリギリ行ける…と言われていた「ニンテンドー3DS」のエミュレーターアプリが登場ということになります。
3DSに関してはまだ動作可能な実機をお持ちの方も多いのかなと思いますが、Appleがどこまでエミュレーターアプリを許可するか…という点でも今回の対応は面白い動きかなと思ったり。
ちなみに、Foliumの開発者さんは脱獄アプリの開発でも活躍してくれていたAntique氏だったりします。
コメント
違いがないのに何故700円付けたのか……
アプリの開発とかストアへのエントリーとかにお金かかってるんじゃないの?
慈善事業じゃないんだからどこかで回収するでしょそりゃ
出すのに年間1万いるからね…
むしろなんで無料が当たり前だと思ってるの?
700円でこんだけキレるやついるんだ。
大してキレてないだろ
それな
お金払えることに感謝しよ
無料があることに感謝しよーよ
どうぶつの森動けへなかった悲しい。
動けたけど次はゲームがロード画面で落ちるようになった
アプリの再インストールで起動確認
これセーブデータ飛ぶじゃん泣く
サイドロード版試してみたけどこれまだStateSaveや倍速機能とか無いっぽいね。
アプデ待ちかな。
またしてもとばされるDSiウェアさん
葉っぱじゃないよ、舌を出してるシルエットだよ
3DSが13年前…?
精々7年前くらいじゃないんですか😭
altstore経由でsideload版インストールしようとしたら
This app is in an invalid format.
て出るけどファイル自体がおかしい?おま環?
インストールできた人いますか?
私の環境では特に問題なくインストールが可能な様です。
ダウンロード時に拡張子が.ipaではなく.zipとなってしまっていたり、破損した状態になってしまっていたりしませんでしょうか?