iOS 15.x以降、XinaA15やPalera1nの一部脱獄方法、また現在開発が行われているFugu15 Maxでの脱獄では「Rootless(ルートレス)」という脱獄方式が採用されています。
これに伴い、脱獄アプリを配布するリポジトリ側もRootless脱獄への対応が必要に。
今回、最大手リポジトリであるBigBossが、Rootless脱獄への対応&Rootless脱獄向けの脱獄アプリ配布に対応したとの報告が行われています…!
BigBossリポジトリがRootlessに対応
In other news, BigBoss now supports rootless. You can submit your rootless debs through the same form as before.
— opa334 (@opa334dev) April 6, 2023
これまでHavocやCharizリポジトリ、その他開発者さん個人のリポジトリなどがRootless対応を行っていますが、今回…BigBossリポジトリがRootless対応となったとの報告が行われています。
ここ数年はHavoc(Packix)などでの新規リリースが増えていた脱獄アプリですが、今でもパッケージ数で言えばBigBossが最大手であり、多くの脱獄アプリが依存関係としているパッケージなども配布している重要なリポジトリです。
そんなBigBossリポジトリがRootless対応を行ったという事になり、今後もRootless環境の整備が進んでいく可能性がグッと高まったかなと…!
現時点ではまだ少しだけ
ちなみに、SileoなどではRootless脱獄に対応したパッケージのみが表示されるようになっていますので、現時点では数はかなり少ない状況となっています。
この辺りは各開発者さんが現在Rootless対応を進めていますので、時間で徐々に解決していくかなと思われます。
パッケージマネージャーにちょっと注意
また、現時点でSileoなど、パッケージマネージャーにてRootless対応に関して若干問題が出ている場合があります。
例えば安定版Sileoでは、Rootless / Rootful両対応となっている脱獄アプリがインストール出来ない…といったバグがあったりしますので、この辺りは注意が必要です。
〆
特にBigBossリポジトリには他の脱獄アプリで必須となっているパッケージが多くあり、それらのRootless対応版がBigBossリポジトリから配布出来るようになった…というのは結構大きいのかなと思います。
仮に対応しなかった場合、それらパッケージは別のリポジトリへ移動する必要があったり…など、ハードルが存在してしまう事になるため、とりあえずその障害がなくなったというのは大きい!
脱獄アプリ開発者さんの報告を見ているとRootless対応の作業を行ってくれている方も多くいますので、そういった意味でもHavoc / Chariz、そして今回のBigBossとRootless脱獄対応してくれたのは嬉しい限りです…!
あとはそれを活用するFugu15 Maxなどの環境が整ってくると、よりRootless周りの整備は進むかもしれませんね…!
コメント
なんかBigBossは仕様変更的なアップデートはもうしないんじゃないかと思ってた
入獄してiOS16.4にしたら脱獄検知されて使えないアプリ出てきたんだが、どうにもできないのかな、、、
入獄する前に手動で脱獄検知してるファイルを削除する必要があるはず
入獄後だったら、バックアップから復元せずに初期化、バックアップが必要ならドナーのiPhoneで復元して、そのiPhoneとクイックスタートで復元し直せばいけたと思う
ありがとうございます。
参考に色々やった結果、以下の方法で比較的楽に脱獄検知回避できました。
1. iCloudバックアップする(iTunesバックアップだと検知対象ファイルも戻るのでダメなんですね)
2. iCloudにバックアップされないデータを別途バックアップ
3. iPhoneを初期化
4. iCloudバックアップからセットアップ
iOSの各種設定、アプリのインストール(ほとんどのアプリではログイン情報やアプリ内設定も)、ウィジェットの配置等全て自動で復元できるがとてもありがたい