「TrollStore Lite」ではiOS 18脱獄環境での署名問題を修正し、アプリが正常に動作するようにしてくれる模様

先日、Opa334氏より脱獄環境向けに「TrollStore Liteの開発が継続されている」との報告が行われていましたが、TrollStore Liteに関する新たな報告がAlfie氏より行われています。

iOS 18での問題を修正

Jailbroken iOS 18 breaks apps that are signed with the CoreTrust bug, even though codesigning checks should be properly patched. TrollStore Lite fixes this issue on iOS 18 (and yes, the screenshot is taken on iPadOS 18).

— Alfie (@alfiecg_dev) August 22, 2024

Alfie氏よりTrollStore Liteについて「iOS 18脱獄環境ではコード署名チェックに適切なパッチを適用していたとしても、CoreTrustバグで署名されたアプリを壊してしまう。だが、TrollStore Liteを使用することでこの問題が修正されます」と報告が行われました。
また、先日のOpa334氏による報告にあったスクリーンショットは、iPadOS 18環境のものとなっているそうです。

iPadOS 18 / iPad 7ではCheckm8 Exploitが使用できるためPalera1nでの脱獄が可能となっており、その環境ということになるのかなと思います。

TrollStore Liteとは

ちなみにTrollStore Liteとは、TrollStoreとは異なり脱獄環境にてAppSyncと組み合わせて使うものとなっています。
単純にAppSyncを利用したアプリインストールの管理等に使うもの…と以前は語られていましたが、iOS 18での問題修正なども担っている模様です。

〆

iOS 18脱獄自体はiOS 17.x脱獄すらまだな状況であり、まだまだ先であろうと思われます。が、iPad 7だけとはいえPalera1nでの脱獄ができるため、そちらの問題修正も含めたTrollStore Liteということになるのかなと。

ちなみに、iOS 17.0向けTrollStoreインストールアプリ「TrollInstaller17」について、まだリリースされないのかというコメントをいくつか拝見しました。
この点についてはAlfie氏がTrollInstaller17の開発者ではあるものの、インストール手法を提供した方は「匿名」の別人であり、その方からの公開許可待ちという状況。
Alfie氏やOpa334氏など、リリース時期についての決定権はなく、その時期についても伝えられていないと以前説明されていました。
ここまで公開されていないということは、例えばセキュリティカンファレンスで発表するときにあわせたいなど…何かしらの理由があるということなのかなと予想している方もいらっしゃるようです。
どういった理由で公開されていないかなども含めて不明であり、提供者が匿名となっているためにその動向を追うことも出来ないというのが現状となっています。