従来のスクリプト版Palera1nが廃止、今後はPalera1n-Cをメインとして開発・使用推奨に

これまで「スクリプト版Palera1n」と、新たなツール化された「Palera1n-c」の2系統が開発されていたBootROM Exploit「Checkm8」採用脱獄ツール【Palera1n】ですが、スクリプト版の廃止が報告されています。
また、これに伴い「Palera1n-c」が今後メインとして開発され、名称も「Palera1n」と改められる事になるようです。

スクリプト版Palera1nが廃止

Today, palera1n’s .sh version has been deprecated. palera1n-c has been moved to the normal palera1n repo, and .sh is in the legacy branch.

I feel that everyone should be using palera1n-c at this point, as it is a major step up and fixes *many* of the previous issues.

— Nebula :3 (@itsnebulalol) March 13, 2023

Palera1nの開発者であるNebula氏より「従来のスクリプト版Palera1nを廃止し、Palera1n-cをメインとして昇格させる」との報告が行われています。

Palera1nはv1.x.xシリーズである「スクリプト版」と、ツール化されたv2.x.xシリーズである「Palera1n-c」の2系統が存在していますが、今後スクリプト版は廃止となり、今後の開発はPalera1n-cで行われていくことになります。

Palera1n-cはPalera1nに

また、Palera1n-cがメインとして昇格するため、呼び名も単純に「Palera1n」もしくは「Palera1n v2.x.x」と変更されていく様です。

少し分かりにくいかもしれませんが…今後「Palera1n」と呼ばれるものは「Palera1n-c」である…と考えていただければイイのかなと思います。

なぜ？

スクリプト版の廃止理由についてですが、元々スクリプト版には多くの問題が存在しており、最近はそれらへの対処を行うアップデートが主となっていました。
それでも修正しきれないバグや環境に依存する部分が多く残っており、すべての修正・対処は困難である…と以前語られています。

ですがPalera1n（Palera1n-c）ではそれらの問題が多く改善されているため、今後はPalera1n（Palera1n-c）の使用が推奨されるという事になっているようです。

スクリプト版はもう使えないの？

基本的にはPalera1n（Palera1n-c）へ移行していただくのが推奨されているのですが、スクリプト版を引き続き使用したい…という方もいらっしゃるかと思います。
そういった方のために、レガシーブランチとして従来のスクリプト版に関してもダウンロード等が行えるように残されています。

スクリプト版のダウンロードは以下コマンドから実行することが可能で、使用方法に関しては従来と変わりありません。

git clone -b legacy –recursive –depth=1 –shallow-submodules https://github.com/palera1n/palera1n

〆

Palera1n（Palera1n-c）はかなり安定して使えるため、特別な理由がない限りは移行しておくのが今後を考えても便利なのかなと思います。

ちなみに、スクリプト版からPalera1n-cへの移行はそのままでも可能ではあるのですが、一旦入獄していただき、改めてPalera1n-cで脱獄…が安全です。
急いでやらなきゃいけないということもないので、お時間のあるときにでも…！