iPad Air 2でLinuxを動作させることに成功！A7〜A8XデバイスでLinuxを動作させるプロジェクトが始動

以前Checkra1n（BootROM Exploit「Checkm8」）を使用したプロジェクト「PongoOS」にて、iOSデバイスでLinuxを動作させるというデモをLuca氏が行っていましたが、別の開発者さんより新たなプロジェクトが報告されています…！
すでにiPad Air 2にてLinuxの動作に成功もしている様で、リリースまで行ってくれたら…面白そうな予感が！

iPad Air 2でLinuxの動作に成功

Took us >1 year (way too long) but, @quaack723 and I got it working after I realized we were missing a oneliner 😎

A7-A8X.

Writeup son.#Linux #AsahiLinux #checkm8 pic.twitter.com/H5A9ZA8xyf

— Konrad Dybcio ✝️ (@konradybcio) June 1, 2022

Konrad Dybcio氏とquack723氏の共同で「iPad Air 2にてLinux 5.18を動作させることに成功した」との報告が行われています。
報告ではiPad Air 2が使用されていますが、A7〜A8Xデバイスにて動作させる事が出来るとのこと。

postmarketOS

また、他の報告を見るとpostmarketOSが利用されている様子。
postmarketOSは、モバイル向けLinux OSで、古いモバイルデバイスで利用することが目的の比較的軽いOSなので、向いているのかもしれません。
デバイスによってはUI（GUI）も用意されていたと思いますが、今回はCUIでの動作ということになっています。

UI（GUI）は？

UI（GUI）の実装は今後可能なのか？という点ですが、これについては「タッチ操作なども含め、非常に難しい部分である」としています。
ただ、実装の可能性自体は否定されておらず、Apple Silicon（M1）用Linuxの開発状況も見つつ…検討ということになりそうです。

USB対応などは？

ただ、USB接続によるキーボードやマウスなどへの対応は「現時点では未対応だが、それほど遠くない将来に実装されるかもしれない」とのこと。
Bluetooth対応についても同様の説明が行われています。

最低でもUSB経由 / Bluetooth経由でのキーボード対応さえ行われれば、Linuxが動作しているiOSデバイス単体でLinux操作が行えるようになるので、これ…非常に期待したいところ！

〆

BootROM Exploit「Checkm8」を利用したプロジェクトになっている様なので、対応デバイスの拡充は期待薄…だとは思いますが、使わなくなったA7〜A8Xデバイスがある方には面白そうなプロジェクトではないかなと！

ちなみに、iOSデバイスでLinuxを動かす…という事自体はLuca氏も以前成功させていますが、今回はそれよりも更に踏み込んだプロジェクト…となっています。

実際にどこまで動作できるかなどは今後の詳細次第ではあるのですが、楽しそう…！