iOS 15.0〜15.4.1(iOS 15.5 Beta 3以下も含む)向けのExploitとして「Fugu15」がリリース済みですが、安定性などの問題があり、現時点で脱獄に利用されてはいません。
「XinaA15」でも採用は見送られており、この影響でiOS 15.1.1までの脱獄対応になっている状況です。
そんなFugu15ですが、TrollStoreなどの開発者であるOpa334氏により修正&改善作業が行われているようです。
Fugu15の修正&改善作業
I updated my Fugu15 fork to automatically find the correct values to use in the kernel exploit, also added a PPL bypass fix that @LinusHenze sent mehttps://t.co/lVI6QHnNGW
Should hopefully now work on all 15.0 – 15.4.1 arm64e devices, feel free to test it if you can.
— opa334 (@opa334dev) February 9, 2023
Opa334氏によると、ここ2週間ほどFugu15の修正・改善作業を行ってくれていたようで、現時点での成果を公開してくれています。
現状ではExploit発動に使用する値の自動探索に関する修正や、PPLバイバスの修正などが行われているとのこと。
更に脱獄アプリについても手動でロードする必要はあるものの、一部動作が出来るようになっているそうです。
ただし、オリジナルのFugu15に存在したWiFiを接続するとクラッシュしてしまうバグや、ディープスリープに入るとクラッシュするバグなどは残っている模様です。
Linus氏の協力を得ながら
ちなみに、今回の修正ではFugu15のオリジナル開発者であるLinus氏からの協力も得つつ進められているようで、PPLバイパスの修正などはLinus氏の修正が元になっているようです。
Linus氏個人としてはFugu15をこれ以上更新する気はないとしていましたが、どうやら協力はしてくれているようで…!
johndoe123氏の改修作業も
gui has been successfully stolen pic.twitter.com/9G15x1PrGS
— johndoe123 (@iarchiveml) February 9, 2023
また、以前報告されていたjohndoe123氏によるFugu15の改修作業ですが、コードを見るとOpa334氏の修正でも一部johndoe123氏による修正が反映されていたりするようです。
更にjohndoe123氏自身での改修作業についても精力的に行われており、現在はテスターさんを募集しつつ作業が進められています。
Opa334氏の修正点をこちらに反映させつつSpringBoardへの脱獄アプリ読み込みに成功していたり…とお二人はいい関係が築かれているようです。
ちなみに、上記のツイートに添付されているスクリーンショットはjohndoe123氏が予定しているFugu15アプリのGUIとのこと…ですが、元ネタは1年以上前に公開されていた「偽物の脱獄ツール」です(アプリ名もその時のまま)。
〆
TrollStoreの登場ということもあり、iOS 15.4.1以下を維持している方も少なくはないのかなと。
そのため、Fugu15が安定して脱獄で使用できるようになれば…嬉しいところ…。
特に、XinaA15の登場によりiOS 15.xでの脱獄アプリ関連はだいぶ整備されてきましたので、この辺りで更に脱獄できるiOSバージョンが広がってくれると嬉しいのですが…。はたして…。
コメント
ところでxinaの開発って進んでるんですかね?
開発者さんのツイッターが一切更新されなくなってしまったので気になっています。
個人的には現時点でかなり安定しているのでこれが正式版でもいいと思っているのですが、リークを機にその辺が曖昧になってしまった気がしますね。
これは胸熱
ios14.8 A14対応早め希望。