パフォーマンスを必要とするサイドロードアプリにて利用されている場合のある「JIT」という仕組みですが、iOS 26 / iPadOS 26からJITの有効化が行えなくなっている模様です。
同様の動きはiOS 18.4 Beta 1の時にもありましたが、その後iOS 18.4 Beta 2にて撤回&猶予を与えるとされていましたが、どうやらiOS 26 / iPadOS 26にて再度JITの有効化手段が防がれたということになりそうです。
JITの有効化が不可に
Apple completely killed JIT in iOS 26, the workaround I posted doesn’t work anymore. pic.twitter.com/8YgoGjjYyw
— Duy Tran (@khanhduytran0) June 10, 2025
先日、WWDC 2025にてiOS 26 / iPadOS 26が発表され、同日「Beta 1」が開発者向けにリリースとなっていましたが、JITの有効化に関する残念な報告が行われています…。
Duy Tran氏などの報告によると、iOS 26 / iPadOS 26ではJIT有効化手段が防がれており、有効化することができなくなっている模様です。
猶予期間の終了?
同様の変更は「iOS 18.4 Beta 1」でも行われており、これまで使われてきたJIT有効化手段が使えなくなった…という問題が起こっていました。
ですが、その後「iOS 18.4 Beta 2」にて変更が元に戻され、JIT有効化手段が復活していた経緯があります。
その際、Appleから開発者への回答としては「影響を受ける方へ、猶予期間を与えるために機能を復活させた」とされていました。
そのため、どこかのタイミングでJIT有効化手段が改めて使えなくなるのだと思われていましたが、iOS 26 / iPadOS 26がそのタイミングということになるようです。
JITとは?
【JIT】とは「Just-In-Time Compilation」の略であり実行時コンパイラなどと訳される仕組みのことで、すごく簡単にいうと…アプリの動作パフォーマンスの向上が見込める仕組みです。
ただ、セキュリティ的な問題もあるため、App Storeで配布されているアプリではJIT有効化は使用できないようにされていました。
ですが、これまではサイドロードアプリ(IPAファイルからアプリをインストールするなど)ではJIT有効化が可能であり、たとえば「ゲームエミュレーター」やUTMなどの「仮想マシン」アプリなどで利用されていました。
これらの中にはJITによるパフォーマンス向上が前提となっている物もあり、JIT有効化が行えない場合にはフルパフォーマンスでの動作が難しいという問題が出てくることになります。
〆
ということで、iOS 26.0 Beta 1 / iPadOS 26.0 Beta 1段階では、JIT有効化が行えない…ということになるため、JIT有効化が必要なサイドロードアプリをご使用中の方は十分に注意が必要です。
また、iOS 26.0 Beta 1 / iPadOS 26.0 Beta 1は、StikDebugなどを介しても現状ではJIT有効化は行えなくなっているようなので、この点についても注意が必要となります。
コメント
脱獄できない、サイドロードも制限される
いよいよAndroidへの移行も視野に入れようと思う
AI開発遅れてるしデザイン崩壊してきてるし終わりが近づいている予感
flutterのデバッグビルドができなくなって阿鼻叫喚