iOSの復元を行わずに初期化や入獄、システムファイルの修復まで行ってくれる『Succession』のご紹介。
バージョンを維持しつつ…復元せずに初期化&入獄と言えば「Cydia Eraser」が思い出されますが、iOS 11.x以降では使用できず、iOS 10.x以前でも使えない環境などが多かったりします。
今回の『Succession』では、iOS 10以降ならば使用可能(手順によってはiOS 7〜9でも使用可能)となっており、バージョンを維持しつつ初期化&入獄&システムファイルの修復が行えちゃいます。
あくまで「最終手段」と考え、危険な部分もあるため、使用前に一読していただけますと、幸いです。
詳細情報
Succession
Price(価格): | 無料 |
---|---|
Section(カテゴリ): | Tweaks |
Author(制作者): | Samg_is_a_Ninja |
Repo(配布元): | Samg_is_a_Ninja (https://samgisaninja.github.io/) |
インストール
Cydiaへ下記のリポジトリを登録し、通常通り「Succession」をインストールしてください。
アプリ紹介
『Succession』を使用すると、初期化&入獄&システムファイルの修復を一気に行うことが可能。
デバイス単体でこれらを行うことが可能で、iOSバージョンも維持されます。ちなみに、ユーザーデータを維持しつつ、システムデータのみを初期化というオプションも存在。
もちろん、iOSの復元を行うわけではないので、SHSHは不要です。
システムファイルの修復
Successionには、システムファイルをiOS純正の状態に戻すための機能が含まれており、システムファイルの改変・破損・削除があった場合でも、それらを修復することが出来ます。
例えば、誤ってシステムアプリを削除してしまって…システム言語ファイルを削除してしまった…などの場合であっても、Successionを使用することで修復が行われます。
Cydia Eraserとの違い
「Cydia Eraser」と出来ることはほぼ同じですが、過程が異なります。
Eraserでは「OTAアップデートファイル」からシステムファイルなどを抜き出し、破損している or 初期状態ではない部分の修正が行われます。
ですが、OTAアップデートファイルはデバイス&バージョンの組み合わせによっては提供されていない事もあり、使用できない場合も多々…。
今回のSuccessionではOTAの代わりにIPSW(ファームウェアファイル)を使用し、そちらからシステムファイルを抜き出す仕組みになっています。
これであれば、極一部のデバイス&初期バージョン以外は対応することが可能。
unc0verなどの入獄作業との違い
iOS 11.x以降の場合、unc0verの「Restore RootFS (rec0ver)」など、入獄するための機能がいくつかあります。
これは入獄時点の純正システムファイルがスナップショット(バックアップ)されており、それに書き換えることで入獄&システムファイルの修復が行える…という物です。
これらunc0verなどの入獄作業の方が楽チンで、結果としてほぼ同じとなっています。そのため、基本的にはそちらを使っていただくのがオススメ。
ただし、ごくごく稀にスナップショットが保存されていない or 破損してしまう場合があり、そういった際に今回のSuccessionnが活躍するハズです。
危険性があります
Cydia Eraserなどでも同じではありますが、修復といってもシステムファイルを弄る事に代わりはないため、不意な不具合などが発生した場合にリンゴループに陥るなどの危険性もあります。
そのため、あくまで最終手段と考え、通常は「Restore RootFS (rec0ver)」などをご使用ください。
使い方
実際にSuccessionを使用して、デバイス単体で初期化&入獄&システムファイルの修復を行う方法をご紹介。
ユーザーデータの維持に関しては、最後に記載するオプションを変更する必要がありますので、この点にはご注意ください。
準備:デバイスの空きスペースの確認を
デバイス単体でファームウェアのダウンロードや展開などを行うため、デバイスの空き容量が重要になってきます。
目安として…iPhoneでは6〜7.5GBほどの空き容量、iPadでは7〜9GBほどの空き容量が最低でも必要になってくる様です。
① ファームウェアのダウンロード
まずはIPSW(ファームウェア)のダウンロードを行う必要があります。
ホーム画面からSuccessionを起動し、画面下部『Download clean filesystem』を選択。
続いて画面上部『Start Download』を選択しましょう。これで自動的にデバイス&バージョンにあったファームウェアのダウンロードが開始されます。
ダウンロードはネット環境などにもよりますが、時間が掛かりますので、その間はアプリを閉じず、お待ち下さい。
*ちなみに、PCでファームウェアをダウンロードし「/var/mobile/Media/Succession/」内に「ipsw.ipsw」というファイル名で配置することで、この手順を短縮出来ます。
ただし、間違えたファームウェアを配置してしまうと大変なので、デバイスでダウンロードする方が安全かなと。
② ファームウェアの展開
ファームウェアのダウンロードが完了すると、自動的にファームウェアファイルの展開や、必要ファイルの配置を行ってくれます。
表示がいろいろと変わりますが気にせず待機し、『Download Complete』とポップアップがでれば完了です。
③ 実行
トップ画面へ戻ると、画面下部のボタンが『Prepare for restore!』に変わっていますので、こちらを選択。
画面中央にクルクルと回るインジケータが出ている場合はそれが終了するまで待ってから、画面下部『Erase iPhone』を選択してください。
続いて『Begin restore』を選択すると、作業が開始されます。
*ちなみに、バッテリー残量が50%以下の場合は以下の様な警告が表示されます。
実行途中にバッテリー切れを起こしてしまうと非常に危ないので、50%以上まで充電を行うか、充電を行いながら実行する様にしましょう。
充電中だから大丈夫…という場合は『Restore anyways』より続行出来ます。
④ ひたすら待つ…!
実行が完了するまでは、絶対にアプリを閉じたりせずにジッとひたすら待ちましょう…!
完了時には自動で再起動が行われ、デバイスが起動しましたら完了となります。
データ維持について
初期状態でSuccessionを実行すると、システムファイルに加えてユーザーデータの初期化も行われます。
そのため、必ずデータのバックアップは行っておきましょう。
また、アプリや写真などのユーザーデータを維持しつつシステムファイルだけを初期化したい場合は、「Settings」より『Only restore system data』を有効にすることで可能。
ただし、こちらの場合でもバックアップだけはしておくと安全です。
コメント
FutureRestoreの使用方法を解説してほしいですねぇ
https://tools4hack.santalab.me/howto-tutorial-futurerestore-restore-update-downgrade-to-ios1131.html
ただでさえ自己責任だとあれほど書いてるのに初歩的なコメントがあらゆる記事についてる状況で、ミスったら致命傷のFutureRestoreを安易に薦められるわけないじゃない
それこそ「自己責任」なんだから文鎮化しても文句言えないしいいんじゃない?
これって脱獄関係で増えたゴミファイルとかも一掃されるんですかね
ゴミ…というのがどの部分を指すかにもよるのですが、ユーザーデータの一緒に初期化していただければ全て消えます。
ちなみに、unc0verでRestore RootFS実行後に、設定アプリからリセットしても同じほぼ同じ動作になります
回答有り難うございます。
こちらiOS12.1.2でiPhone6sなんですがErase iPhoneをタップしてもBegin restoreが出ずに「Mounting filesystem…
This step ,ight fail, if it does, you may need to reboot to get this to work.」
とだけ出てOKしかタップできません。
翻訳したら
ファイルシステムをマウントしています…
このステップでは、失敗するかもしれませんが、失敗した場合、これを機能させるには再起動する必要があるかもしれません。
と言う事ですがiPhoneを再起動して再脱獄してもやはり同じ状況でBegin restoreが出てきません。
次にfilzaでipswを削除してと思ったらファイル名がipsw.ipswではなくrfs.dmgとなっていました。
ダメージファイル?とりあえず.dmgファイルを削除してiphone内の容量を9gでも余裕あるはずですが使ってないアプリなどを削除して12g確保したのですがやはり同じ名前でファイルが保存されました。
とりあえず物は試しとErase iPhoneをタップしましたがやはりBegin restoreが出てこずrestoreできないです。
検索しても解決策が出てこずです。
誰かヒントや解決できた方いますか?
いましたら解決策を教えていただきたいです。
1.1.3で試してみては
ipsw.ipswが展開され、rfs.dmgが実際に使われるファイルになります。
ご使用のSuccessionのバージョンは何になりますでしょうか?他リポジトリからもSuccessionがリリースされており、そちらはバージョンが古く、ご報告の症状が出てしまう場合があります。
使用バージョンは1.1.1です。
1.1.3は何処からインストール出来るのでしょうか?
上記の方が言っていた1.1.3が検索しても見つからないんです。
Succession 1.1.3や最新、iPhone 脱獄と検索しても別のものが検索に引っかかります。
1.1.1が入っているならアップデート通知がありませんかね
既に1.1.4もありますが
1.1.2,1.1.3にも出来るみたいですが
本記事中に記載されているリポジトリより、アップデートが可能です
1.1.1から1.1.4へ無事アップデートしてリストアできました。
SANTAさんならびに教えてくださった匿名さんありがとうございました。
cydiaの更新ではSuccessionのアップデートは出なかったのでどうしたら1.1.3にできるのか非常に悩んでおりました。
本当にありがとうございました。
Cydia Eraserが改善されたもの、と言った感じですか?
手法が異なるので改善といってイイのか難しい所ですが、目的としては似たものでしょうか
何を勉強したらこんな凄いソフトが作れるようになるんだろう。
SHSH不要ならダウングレードなどには使えませんか?
あくまでファイルの入れ替えを行うもので、iOSの復元やダウングレードなどはそれ以外の部分も関係してきます。
そのため、残念ながらダウングレードなどには使用不可となっています。
iOS7〜9でも手順によって可能と書いてありますが、具体的にどんな手順なのでしょうか?ご教授願います😢
ダウンロードとかはiOS10.0〜ならアプリだけで完結できるけどもし〜9.3.xで使いたいなら対応したipswを各自ダウンロードして適当な場所に配置してやってねってことなのかな、
あとはipswをrootds.dmgにしなきゃいけない、とかですかね
Cydia ImpactorもCydia Eraserも修理に出す時、ヒヤヒヤしながら実行した思い出…
Cydia EraserはiCleanerなどで言語ファイルを削除していたら動作不良を起こしたような気がするのですが、Successionはそういうのは気にしなくても大丈夫ですか?
はい、Eraserは言語ファイルを削除しているとエラーや実行にかなりの時間を必要とする…といった問題がありましたが、こちらはそのまま実行可能となっています
脱獄した名残も無くなるならばOK
iOS7〜9の場合、/var/mobile/Media/Successionに複合化したrfs.dmgを配置するところまでは完了したのですがいざRestoreしようとしてももちろんアプリが開かず。Successionの説明にもアプリはiOS10.0からのみの対応と書かれているので予想してはいたのですがそこから先の手法どなたかご存知でないでしょうか…
作者さんによるとiOS7-9では現状不可のようです、追記お願いしますm(_ _)m
ios10.3.3 h3lix
Prepare for restore!を押した後のくるくるのインジゲーターから進まないです。
Erase iPhoneタップ後「Mounting filesystem… Tap OK to continue.」が出て、そのOKをタップしてもErase iPhoneから先に行きません。(Begin restoreが出ない)
↑端末書き忘れました。iPad Air 2(12.1.1)でChimera1.07にて脱獄中です。
同じく先に進まず、何も出来ない状態です。
Succession1.3.3
iPhone7 (12.1.2)
これ以外に、バージョン維持して。初期化するものは無いですよね…
iPhone8 (11.3.1)
Electraにて脱獄状態。
ここを参考にやったら出来た。
ttps://www.reddit.com/r/jailbreak/comments/brub27/help_issues_with_succession_v132_mounting/
レストア実行途中に何度かフリーズやら再起動やらで失敗もしたが、4回目くらいで出来た。
おま環かもしれんが自分の場合、
充電しながらやったら失敗、充電ケーブルを抜いてやったら成功したわ。
自己責任でどうぞ。
ユーザーデータを維持して
入獄したけど、ソフトウェアアップデートの確認エラーの修復方法あります?
た12.1.1のベータ版です
パソコンで、そのままアップデートしても大丈夫ですか?
はい、iTunesでのアップデートは大丈夫です。ちなみに、iTunesでのアップデートでは、入獄作業を行う必要もなかったりします。
何故かは分かりませんが本日iOS12unc0ver環境で実行したところ文鎮化しかけました
unc0ver側でRestore rootFS行った後だったので原因がわからないですがなんか危ない気がします…
記事中にもあります通り、Restore RootFSと大きな違いはないため、そちらを使える場合はSuccessionを選択する理由はあまりありません。
また、危険性もありますので、更に…という感じでしょうか…。
iPhone5 iOS10.3.4 h3lix
Prepare for restore!を押した後の「Using bypass technique to create mountpoint…」から進みません。
何かやり方に問題があるのでしょうか?
Only restore system dateにチェックを入れてやりました。
iPhone6S iOS10.02 yalu102
最新版じゃFailed to remove old MSU directoryのエラーが出てできなかった
致命的な不具合がなさそうな旧バージョンであるver13.2以上を一個一個試していったら、たしかver13.4だったと思うけど、それでできた
13.2と13.3はmounting filesystem…から進まず
なんでだ……
同じ環境で困っている人のために書き記しておく
iPhone7 14.1でも使えますか?
以下リポジトリにiOS 14.x対応テスト版がありますので、そちらであれば可能です。
ただし、あくまでテスト版なため、不具合などには十分ご注意ください。
https://samgisaninja.github.io/test/
Only restore system dataでRestore Succeeded! Rebuilding icon cache, please wait…の後ステータスバーだけの表示になり自動で再起動しないのですがこれは失敗ですか?