現在、脱獄アプリをインストールするには「Cydia」を使うのが一般的です。
ですが、ここに来て『iTweak』なるものが近々登場するとのことです。
iTweakの特徴は?Cydiaの対抗馬となり得るか?そこら辺を見ていきましょう。
iTweak の特徴
【iTweak】について、現在 発表されている情報は限られています。
- @roktheworld27氏、@mtamermahoney氏により開発されています。
- リリース時期は来月 3月中を予定
- Webベースにて作成されており、Safariよりアクセス可能
- テーマ、Tweaks、ユーティリティなどを取り扱う(Cydiaと同じ)
- Mac、Windows用クライアントも用意する予定
これらの情報と同時に公開された画像は以下の通り。
と、こんな感じ!
どうやらCydiaに置き換わる存在となることを目標としているようです。
分からないことだらけ
さて、問題はここからです。
正直、iTweakに関しては分からないことだらけです。
かなり前からWebベースの脱獄アプリストアの話は出ていました。
が、話が出るたびに出てくる一番の問題は『どうやって脱獄アプリをインストールするの?』です。
どうやって脱獄アプリをインストールするの?
脱獄アプリはDEBパッケージという物で配布されており、これをインストールするためにはインストーラが必要です。
それが、今のCydiaでもあるわけです。
ほかにはターミナルからでも出来ますし、iFileなんかからでも出来ますね。
どちらにしてもローカルでの作業が必要で、インストールをSafari単体で行うことは不可能かと思います。(もちろん私の知る限り・・です。)
考えられる方法としてはインストーラ自体をデバイス側にインストールしておく方法。
SafariでiTweakにアクセスしてパッケージを選択し、DEBパッケージをOpen in機能を使用してインストーラに送り、インストール。でしょうか?
はい!ここで問題!おかしいところは何処でしょう?
・・・正解はインストーラ自体はどうやってインストールするの?
インストーラがなければDEBパッケージはインストール出来ません。ということはインストーラ自体もインストール出来ない・・・
インストーラはCydiaからインストールするの?となりますよね。
ここが最大の疑問点で、問題点だと思います。
特に、iTweakが普及するためにはここが最大のポイント。
Cydiaから何らかの物をインストールしなくてはiTweakが使えないならば、それは普及するための大きな足かせになるような気がします。
Redsn0wなどでの脱獄時に現在のCydiaの様に最初からインストールしておくことが出来る様になったときが、スタート地点にたった。という感じかなと思っています。
依存関係はどうするの?
疑問点その2です。
TwitterにてiTweakのお話をしていた時に@hitoriblogさんから教えてもらったことですが、脱獄アプリには依存という物があります。
少し極端ですが、例を挙げます。
SBSettingsのみをインストールしても使用することは出来ません。
理由はActivatorをインストールしていないからです。
SBSettingsはActivatorのジェスチャーによって呼び出されます。
ですので、SBSettingsはActivatorに依存しているとなるわけです。
でも、こんなこと気にしたことありませんよね?
それはCydiaでは、SBSettingsをインストールするときにパッケージファイルに書かれている「依存関係にある他の脱獄アプリ」も自動的に一緒にインストールしてくれます。
なので、気にする必要が無かったのです。
さて、iTweakではどうなのか?
Open in機能を使用してインストールする方式となると、依存関係にある脱獄アプリを全てDEBファイルとして渡すとは考えにくいです。
コレに関しては他に何個か解決策がありそうですので解決出来る問題かと思いますが、それにしてもやはりその方法に対応したインストーラが必要になりそうです。
アップデート確認はどうするのか?
疑問点その3。
インストールされている脱獄アプリにアップデートがあった場合、どのように判断するのか?
Cydiaではローカルにあるため、インストールされているアプリを一元して管理することが出来ています。
コレにより、リポジトリを更新した場合にインストールされているアプリと比較してアップデートがあるよ!となります。
iTweakではWebベースということで、どのようにこれを解決するのでしょうか?
上で公開された画像を3点掲載しましたが、その中にあるiPadで撮影されたスクリーンショットを見てみましょう。
そこに『Login』という項目があることに気がつきます。
一つの可能性ですが、ユーザー登録にてパッケージ管理を行う可能性はどうでしょうか?
インストールした脱獄アプリ名とバージョンをユーザーと紐づけて管理する。
そうすればアップデートがあった場合でも通知することが出来ます。
ただ、問題はこの方法ではローカルに一切関わっていないため別の手法でインストールされた物や、アップデートされたパッケージが分からない。という問題点があります。
そうなると、この方法も使えないのかな・・・と考えてしまいます。
とりあえず、こんな感じ
ぱっと思いついた疑問点はこんなところでしょうか?
細かなところを言えば「リポジトリだけじゃなくてiTweak自体のサーバー落ちまで気にしないとだめなの?」や「有料パッケージは購入できるの?」など多数出てくるのですが、大きな疑問点で言えばこんな感じでしょうか。
どの疑問点もインストーラがあればばっちり解決出来る物であると思います。
ですが、そのインストーラ自体はどうやってインストールするのか?
それが最大のポイントな様な気がします。
Cydiaの対抗馬となり得るか?
個人的な感想を言わせていただくとすれば「Cydiaを食べちゃうような存在になると楽しそうだな」と思います。
ですが、対抗馬となり得るか?と言われれば「分からない」としか言いようがないです。まだ情報が少なすぎます。
それでも、ここが良い
リポジトリの更新情報などはiTweakを使用する人全員で共有するのだと思います。
そうであれば、個人での更新が不必要になり、更新するための待ち時間が要らなくなり、非常に楽!
正直、これだけでも使う価値はあると思いますし、乗り換えるのに十分な理由となり得ると思います。
キーポイント
ただ、やはり対抗馬となり得るかどうかの重要なキーポイントは『インストール方法』でしょうか。
インストーラを使うのだとすればそれ自体はどうやってインストールするのか、それが重要となりそうです。
もちろん、インストーラ使わない謎の超技術があるのであれば、それはそれで最高です!
時代はクラウド、その流れから行けばiTweakは便利だと思います。
Cydiaと互換性のあるような形で発展していってくれるとすれば、うれしいなぁ~と思ってみたり。
〆
と、色々言いましたが・・・CydiaがWebからのインストールに上手い具合に対応してくれれば、それが一番じゃないかな。と・・・
これまででは、Cydiaの対抗馬として良いところまで言ったのは「Icy」でしょうか?
それでも志半ばで破れました・・・
インストーラの世代交代が成功したのは1度だと思います。
それはInstaller時代を終焉させたCydiaですね。
初期から脱獄をやっている方はよく知っていると思いますが、Cydiaが登場する前はInstaller全盛期でした。
Installer以外になかった。というのが正しいのかもしれませんが、その時代を終焉させたのがCydiaです。
出てきた時期も上手かったですし、売り込みも上手かった。ということですかね。
さてさて、iTweakはこの時のCydiaとなって、世代交代を見せてくれるのか、リリースされるのを期待です。
コメント
仕組み以前にCydia(Saurik)以外に誰がJBアプリをまとめられようか
webベースならHTML5のゲームストアとかThemaストアとかもあったが今やry
これに関してはリリースすら疑わしい…
Installerなつかしいぜっ
あの時は最強だったなぁ
インストーラーのインストールをどうするのか、という点は私も疑問に思ってましたw
ただ、Cydia経由で何かしらインストーラーを入れ、iTweakがiCloudみたいにアカウントでJBAppの再インストール等が出来るようにとかなれば仮入獄の時などでかなり便利になると妄想しております(笑)
でもそれだとCydia側で対応も出来ますよねーw
そういったサービスでiTweakが如何にCydiaを凌駕するか次第ですかね。