Redsn0w単体でのiOSの復元・ダウングレード・アップデートを行う際に、iPhone 3GS / 4で環境によって『Unexpected error (2601)』というエラーが出てしまう症状が発生しています。
これが出てしまうと何度やり直しても同じエラーが出てしまって身動きがとれない!という場合がたまにあります。
私自身もこのエラーで悩まされたので、色々と行ってみました。
その中で『Unexpected error (2601)』エラーを回避出来る方法がありましたので、ご紹介させていただきます。
*ただし、すべての環境で確実に回避出来るという物ではありません。回避出来る環境、出来ない環境がありますので、その点はご注意ください。
追記(2012/11/01):【Redsn0w 0.9.15b3】にて解決されました。
注意
ファームウェアそのものを弄る作業を行っているため、何が起こるか分かりません。
作業内容を把握し、何が起こっても自信の力のみで解決出来る方のみ、自己の責任において読み進める・実行するようにしてください。
また、私の環境にて起こるエラーがこの手法で解決出来たというこであり、すべての環境で解決出来るかどうかは分かりませんのでご注意ください。
対象デバイス
この手法は下記のデバイスを対象としており、そのほかのデバイスでは行えませんのでご注意ください。
- iPhone 4
- iPhone 3GS
Unexpected error (2601)
Redsn0wで起こってしまうエラー『Unexpected error (2601)』とはこんなの。
エラーはどのような時に出るのかと言いますと、iPhone 3GS / 4をRedsn0w単体で復元・ダウングレード・アップデートしようとした際に起こる場合があります。
特にWindows版で出てしまう場合が多いようです。
- 【[iOS] iPhone 4/3GSのベースバンドを維持したまま「iOS 6」にアップデートする方法】
- 【[iOS] iOS 6からダウングレードする新しい方法 for 〜A4デバイス 『Redsn0w 0.9.15b』】
準備
Redsn0w 0.9.15b3
- 【Restoration reinvigoration – Dev-Team Blog】
- Windows版:Redsn0w 0.9.15b3 for Windows
Mac版:Redsn0w 0.9.15b3 for Mac
自身のOSにあった物をダウンロードしましょう。
ファームウェア
復元・ダウングレード・アップデートしたいバージョンのファームウェアが必要になりますので、事前にダウンロードしておきましょう。
また、iOS 6.0以外のファームウェアは【全iOSファームウェア ダウンロードリンク】ページからダウンロードして頂けます。自身の目的に合わせたバージョンのファームウェアをダウンロードしておきましょう。
iPhone 4 | iPhone3,1_6.0_10A403_Restore.ipsw |
iPhone 3GS | iPhone2,1_6.0_10A403_Restore.ipsw |
必要なソフト
どちらでも出来ることは同じですので、好きな方をダウンロード&インストールしておいてください。
また、「ZIPファイルを解凍せず、そのまま中身の一部ファイルを削除出来る機能」を持つソフトであれば、他の物をご使用いただいてもかまいません。
-
- 7-Zip
- 【7-Zipのホームページ(日本語)】
(無料)
-
- WinRAR
- 【WinRAR in Japan】
(体験版として無料で使えます。)
エラーの解決方法
やっている事自体は単純なのですが、手法が慣れるまでわかりにくいかもしれません。
行う前に一度最後まで読んでから実行してみてください。
1:事前作業
- Redsn0wでの作業を行う前に、エラー対策としてファームウェアにちょっとした作業をしておく必要があります。
エラー対策の作業についてご紹介させていただきます。ファームウェアを先ほどインストールした7-ZipもしくはWinRARで開きます。
ここで言う「開く」とは解凍する事ではなく、中身のファイルを観覧できる状態に開くということになります。
7-Zipであればファームウェアを右クリック「7-Zip」→「Open archive」を選択します。
WinRARであれば右クリック「プログラムから開く」などからWinRARを選択し開いてください。 - この中から『Firmware』フォルダをダブルクリックで開いてください。
- このフォルダの中に入っている一部ファイルを削除することが今回の目的です。
削除するファイルの数・名前はファームウェアによって異なるのですが、基本的にはフォルダ以外のファイル名の先頭に『ICE』とついているファイルを削除します。
例:【iPhone 4】
-
- iOS 6.0
- ICE3_04.12.02.Release.bin
ICE3_04.12.02_BOOT_02.13.Release.bbfw
ICE3_04.12.02_BOOT_02.13.Release.plist
-
- iOS 5.1.1
- ICE3_04.12.01_BOOT_02.13.Release.bbfw
【iPhone 3GS】
-
- iOS 6.0
- ICE2.Release.bbfw
削除はこれらファイルを選択後、右クリック「削除」もしくは「ファイルを削除」を実行するか、Deleteキーを押すことで行えます。
-
- 削除を実行しますと、削除&ファームウェアの再構築が実施されますので、それが完了するまで待ちましょう。
削除&再構築が完了し、中を確認しますと下記画像の様に対象となるファイル類がなくなっているのが分かるかと思います。
こうなっていれば事前の作業は完了です。
2:Redsn0wでの復元作業
ファームウェアの調整作業は完了しましたので、Redsn0wを使って通常通り復元・ダウングレード・アップデート作業を実行してください。
このときに、ファームウェアを選択する場面で「事前作業を行ったファームウェアを選択する」事を忘れずに行いましょう。要するに通常のファームウェアの代わりに選択ということですね。
それぞれのRedsn0wの使い方は下記を参考にしてください。
また、下記の作業後に1つまだ作業が残っていますので次項も読むようにしてください。
3:リカバリーモードからの脱出
事前作業を行ったファームウェアを選択して、Redsn0wにて復元・ダウングレード・アップデート作業を行ったかと思います。
Redsn0wでエラーが出ず最後まで作業が完了したのに現在の状況はリカバリーモードに入ったままではないでしょうか?
失敗したのではと思われるかもしれませんが、これで正解です。
一部ファイル類を削除していますので、リカバリーモードで止まっているのが正常になります。
これを通常通り起動出来るようにしてあげるためにRedsn0w『Recovery Fix』機能を使用しましょう。
その状態のまま、Redsn0wを起動し「Extras」→『Recovery Fix』機能を選択しましょう。
DFUモードに入れろと指示されますので、従います。
DFUモードへ入れる手順は以下の物になります。
- パワーボタンを3秒間押し続けます。
- パワーボタンを離さずに、ホームボタンも一緒に10秒間押し続けます。
- パワーボタンのみを離し、ホームボタンを押し続けます。
DFUモードに入ることに成功しますとRedsn0w側ですぐに作業が始まりますので、そうなれば手を離していただいて大丈夫です。
もしDFUモードへ入ることに失敗しても、また最初から行うことが出来ますので焦らずじっくりと行ってください。
Recovery Fixの作業が成功しましたら、元通り起動することが出来ます。お疲れ様でした。
〆
ちょっと作業が面倒かもしれませんが、やってることは単純で、慣れてしまえばそんなに時間のかかる物でもありませんので覚えておくと良いかと思います。
また、作業を行ったファームウェアを手元に残しておけば今後はファイルを削除する部分をスキップ出来ますので便利かもしれません!
すべての環境で通用するわけでは無いと思いますが、これで回避出来る環境の方も居るかと思います。
もし出来ないと悩んでいる方が居ましたら試してみると良いかもしれません。
コメント
iPhone3GS 旧ROMで脱獄
CydiaのHOME画面の上部(今まで取得したSHSHのIOS)が並んでいる所にiOS6.0の番号が表示されません、なぜなのですかね?
フル電源を落としても、Cydiaが使えるので仮脱獄ではなく完全脱獄だと思います
tinyumbrella-5.11.01でもSHSHを取得出来ません
redsn0w_win_0.9.15b2で脱獄しています
Cydiaでは反映されるのに時間がかかります。
現時点ではiOS 6.0 SHSHは反映されていないはずです。
また、TinyUmbrellaについては最新バージョンで取得出来ますので、最新版を使って再度取得を行ってください。
私もこのエラーに悩まされ、海外の情報も色々と探してみました。
結果、Sn0wbreezeでカスタムファームウエアを作成し、それを使って
Redsn0wでリカバリーし成功しました。
iPhone4 5.1.1への復元(ベースバンド維持)です。
youtubeでiOS6で4sの脱獄の動画をあさっていたら、このような脱獄ツールを見つけたのですが、
どうですかね?あやしそうですが、
[@URL削除]
自分で試してみてはいかがでしょうか?
日付を見ていただけるとわかりやすいと思うのですが、こちらは9月に投稿された物で、書かれている情報は偽物と言うことになります。
正にUnexpected error (2601)となりどうしようかと悩んでいたところ、手順通りにしたところiPhone4_6.0から5.1.1に復元できました。
ありがとうございます。
ただただ管理人様のスキルは凄いなと。
私自身いろいろやってみて思ったことは、sn0wbreezeで作成したFWでは復元できるのにRedsn0wで作成したFWでは復元に失敗するのは何故なんだろうと言うことです。
ファーム書き込みのの自由度があるとiPhone4も捨てがたいなと思っていますが、なかなか思うようにはいきません。
これからも有用な記事期待しています。他力本願ですいません。
初めまして、いつも拝見させて頂き、非常に勉強になっています。ありがとうございます。
スレとは異なるコメントで申し訳ありませんが、質問させてください。
昨今、OSが4から5、そして6に上がり、ベースバンド関連も変わって行き、さらには色んなツールで出てきーの(良いことなんですけどね)で現状、少々ついて行きづらく….なんですが…(汗)
これからもがんばってSANTAさんの記事で勉強していきたいと思います。。。(笑)
で、本題の質問なのですが現在、手元に一台iPhone 4 (SB) 5.1.1 (9B206) Baseband 04.12.01の白ロム機を持っているんですが、10/28/2012現在、この機種をソフトウェアアンロックする事は可能なのでしょうか? 御教授下さい。よろしくお願いします。
Ultrasn0wでのSIMアンロックはベースバンドが未対応の物ですので、現状では出来ない状態です。
親切に対応いただきましてありがとうございます。
これからも宜しくお願いします。
ベースバンド維持アップデートできました!!
ありがとうございます( ^ω^ )3
iPhone 4 (SoftBank) 4.3.5 Baseband 04.10.01(仮脱獄)をGeveyの下駄を使い、iijのsimを使っているのですが、Baseband維持をしながらios6にアップグレードすれば、iij simを使いながらios6に対応できるのでしょうか?
Geveyにも種類や偽物本物など多数ありますので、ご使用になられているGeveyの情報を見てみるのが確実かと思います。
手順通りにやってみてもリカバリーループから抜け出せません。
黒い背景に白文字のコードがずらりと流れ、最後に
「Please perform a clean “slide to power off” and try again.」
とエラーが表紙されます。
しかし電源をオフに出来ないため、せいぜいこのような↓
ttp://tools4hack.santalab.me/media/uploads/2012/05/a5-downgrade-redsn0w0911b1-10.jpg
画面に戻すのが精一杯で行き詰まっております。
5.1.1
redsn0w_win_0.9.12b2
redsn0w_win_0.9.14b2
redsn0w_win_0.9.15b2
すみません、自己解決しました。
仲介ソフトによって微妙にDFUモードの入り方に違いがあるようです。
私の環境ではredsn0wとiREB-r5のDFUモードはNGでiFaith-v1.4.2はOKでした。