伝説級の脱獄ハッカーGeohot氏、自宅のガレージで「自動運転車」を作り上げる!これが天才か…

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世界で初めてiPhoneのSIMアンロックに成功したり、脱獄史において伝説でもあるBootROM Exploit【Limera1n】の開発、PS3の脱獄…そしてソニーとの訴訟勝負などなど・・・。

もはや伝説級のハッカーといっても過言ではないGeohot氏。
5月には【iOSの脱獄から離れ、AI…人工知能の世界に進みたい】と報告されていましたが、なんとまぁ自宅のガレージで「自動運転車」を作っちゃったんだってさ!

もちろん、今回も世界的な企業に喧嘩売ってるよ!

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George Hotz、1ヶ月ちょいで自動運転車を作っちゃう

iOSやPS3脱獄の関連以外でもちょこちょこと見かけたりするGeohot氏ですが、経済誌bloombergに現在のGeorge Hotz(別名 Geohot、26歳)について紹介されています。

それによると、なんと自動運転技術を開発しただけではなく、実際に車に搭載させてしまったのだとか。しかも、開発期間 1ヶ月ちょい & 自宅のガレージで!

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ホンダ Acura ILX (2016)を自動運転車に

開発は10月下旬からスタートし、ベース車はホンダ「2016年型 アキュラ ILX」
ちなみに、車の改造を自身で行ったようで、Hondaサービスセンターの認可(オンラインで申し込める簡易な物)を受けアキュラ ILXのマニュアルや構成図を入手。それを参考に改造を行っていったそうです。

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内部は「Linux」を搭載した「Intel NUC ミニコンピュータ」がメイン。
カメラは車の周囲を捉えるために6台、スマホなどにも使われる13ドル程度の安価なカメラなのだとか。また、前方を捉えるために魚眼カメラを含む2台が使用しているそうです。

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ちゃんと運転してくれる

12月上旬に撮影された動画が公開されています。開発したガレージの様子やGeohot氏へのインタビュー、また実際にハイウェイ上での自動運転を行う様子などをみることが出来ます。

開発費用は5万ドル

今回の開発で掛かった費用は5万ドル、そのうち3万ドルが車の購入費なので、自動運転部分の開発費は2万ドルとなります。

今現在、Googleを含む世界各国のテクノロジー企業や自動車メーカーが開発をしている「自動運転技術」を、色々と違いはあれど…たった2万ドル(約240万円)で開発してしまったのです。
しかもたった1ヶ月ちょいで。取材した記者が「バカげている」と思ったのも、納得です。

ゴールは自動運転キットを12万円で販売

自動運転開発のゴールは、カメラを含む自動運転キットを1,000ドルで販売可能にすることなのだとか。

1000ドルと言うと…今のレートでも「12万円」程度。安すぎ!

人工知能…AIが運転を学習する

Googleの運転技術は数十万行のコードで構成されたプログラムだそうですが、Geohot氏の技術は2000行程度のコードで構成されているそうです。

これは人工知能(AI)が人の運転を見て学習していくからだそうです。

例えば、最初のGeohot氏の運転を見たアキュラは「車線の真ん中を維持して走る。前の車とはある程度の距離を保つ。」といった運転技術を学んだのだとか。

学べば学ぶほど賢く

下の画像を見てみると、青い線が「実際に走行する位置」、緑の線が「Geohotの運転から学んだ理想的な走行位置」となっています。
また、前の車が減速した、急に車が割り込んできた、といった状況も既に対処できるそうです。

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この様に、人間が運転すればするほど…人工知能は運転技術を学び、上手に運転ができるようになるのだとか。
今後はUberで白タクついでに運転を学ばせていこうとしているみたい!

世界的企業「Mobileye」に喧嘩を売る

ドライブアシスト技術を開発している「Mobileye」という企業があります。BMWやGM、フォードなど、多くの自動車メーカーと提携している世界的な企業。

この企業についてGeohot氏は以下のように語り…、要するに喧嘩を売っております。いつも通りだね!

「人工知能のソフトウェア」と「一般に売っているレベルの安価なカメラ」があれば、誰でも自動運転システムを作成することが十分可能なんです。

Mobileyeはバカげています。

彼らは時代遅れだ。そして、今後も追いつくことはない。

テスラと賭けをする

テスラモーターズは、電気自動車を開発・製造・販売するアメリカの企業です。
そんなテスラも有名企業ですが、CEOのイーロン・マスク氏も経済ニュースなどでよく見かける一人。

テスラは自動運転を実用化

現在、テスラは「モデルS」という車に対して自動運転のベータテストを行っています。これ、一般に売られている車で、しかも一般者が実際に使用する事が出来る自動運転。
そう!ここに使われている技術こそ…Mobileyeの技術です!

Geohot、イーロン・マスクに誘われる

今年7月、Geohotは友人の紹介でイーロン・マスクとテスラの工場で会い、人工知能の技術に関するメリットや危険について語り合ったのだとか。

その際、イーロン・マスクはGeohotに「Mobileyeよりも優れた自動運転技術を開発してくれたら、報酬を支払うよ!」と契約を持ちかけたのですが、Geohotは丁重にお断りしたようです。
その後もメールで「正直に言うと、君はテスラで働いたほうが良いと思う!Mobileyeの技術を捨てることが出来れば、我々は君に数百万ドルのボーナスを喜んで支払うよ!」と、数億円のボーナスをチラつかせなが…お誘いが。

これについてもGeohotは「申し出をありがとうございます。ですが、私は仕事を探していません。ただ、私がMobileyeをぶっ潰せた暁には、こちらからご連絡させていただきます。」とお返事。
イーロン・マスクもこれに「OK.」と答え、ここに賭けが成立したのだとか。

数ヶ月以内に…

Geohotは数ヶ月以内にテスラの自動運転技術が不得意としている「悪路」や「ゴールデンゲートブリッジ」での走行を可能にし、更にイーロン・マスクが住んでいるロサンゼルスの道路で最終的なテストを行う予定だそうです。
また、その様子はYouTubeで公開されるのだとか!Geohot氏のドヤ顔…久しぶりに見れそうだ!

追記…

それでは最後に、Geohotに喧嘩を売られたMobileyeの株価をどうぞ。

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いやぁ…なんですかね。映画の序盤を見たような…そんな雰囲気は。

開発費などはどこから出てるのかな…と疑問に思ったのですが、よく考えればここ数年だけでもセキュリティコンテストで数千万円を獲得しているんですよね。
韓国でのコンテストなんかは、チーム戦なのに一人で出場して賞金持って帰ってきてましたしね…。
他にも、iOS 7時代に独自の脱獄ツールを作って”誰か”へ35万ドル(約4200万円)で売却する約束…なんて話もありましたしね。

Bloombergでは「スティーブ・ウォズニアックとGeohotは、似ている部分がある」なんて言っていましたが、もうね、こういう人が天才なんだなと。うん。

〆〆

そういえば以前Geohot氏にも名言があれば…なんて事を言っている方が居ましたが「私はモラルに従って生活しています、法律によって生活してるわけじゃない。法律ってのはどっかのくそったれが作った物だ。」という名言がですね…。PS3事件の時の名言がですね…。えぇ…はい。

ちなみに今回の名言は「テクノロジーに賭けることは、常に正しい賭けだ。」が優勝ということで。

コメント

  1. 超ウィザード級ハッカーってやつか

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