Appleが訴えていたiOS仮想化サービス「Corellium」との裁判、Apple側が一部敗訴

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2019年8月にAppleがiOS仮想化サービス「Corellium」を訴えていましたが、この判決が出され、Apple側が一部敗訴となった様です。

Corelliumは脱獄開発などにも使われており、裁判の行方によっては色々と影響が出る事も考えられましたが…どうやら、とりあえずは大丈夫な雰囲気で…!?

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Apple vs Corellium

Corelliumは、iOSやAndroidのシミュレーターをブラウザから操作することが出来るサービスです。
iOSでは「純正の状態」や「脱獄済みの状態」などの切り替えも可能で、セキュリティ研究や脱獄開発などで利用されていました。

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Appleが訴える

そんなCorelliumを、Appleが2019年8月に「著作権侵害」と「DMCA違反」を理由に、サービス停止と賠償金を求め訴えていました。

裁判中はサービスを停止せず、継続されていたのですが、裁判の行方次第ではサービス停止などもあり得たため、気になっていた問題でもあります。

Appleが一部敗訴

29日に裁判がフロリダ連邦地裁にて行われ、Apple側の一部敗訴が報告されています。更に、裁判の中でAppleがCorelliumを買収しようとしていたとの話も出てきており、他の問題にも飛び火してしまいそうな雰囲気にも…。

フェアユースとの判断

裁判所は「Corelliumはセキュリティ研究を目的としており、フェアユースにあたる」との判断を示し、Appleによる「著作権侵害」との主張を退けました
Corelliumは公正な使用であることを十分に立証したとして、Corelliumの製品にてiOSを利用することを許可したとのことです。

ただし、「DMCA違反」については判断を見送っており、この点についてはまだ未決の状態です。

AppleがCorelliumを買収しようとしていた

更に、裁判の中で「2019年1月にAppleはCorelliumを買収しようと、複数回の話し合いを行っていた」ということが明かされました。
最終的には交渉が決裂したのですが、その後にAppleはCorelliumを訴えており、「競合他社を買収によって抑え込んできた」として反トラスト法違反で調査を受けているAppleにとっては、痛手となる裁判だった…との指摘も出ている様です。

実際、Corelliumとの買収交渉 > 交渉決裂 > Apple Security Research Device Programを発表 > Corelliumを訴える…と時系列順に並べてみると、指摘されている意味がなんとなく理解できます…。

当初にSiguza氏から「で、だからなに?で終わる話」と解説されていましたが、結果としてその様になった感じでしょうか。実際には色々あったとは思いますが…。

ということで、今後Appleがどう動くか…が気になるところではありますが、Corelliumがサービスを継続するために必要な各種について、裁判所から”とりあえず”はお墨付きを得た形となります。

コメント

  1. つまりどう言うこと?

  2. 100ドル/月
    たけーよ。

    • それな

    • そもそもエンドユーザーには提供されないけどな

    • 安いわ。本当ならiPhone何台も買わなきゃならないのブラウザでいいんだろ。神かよ。

      • 安くはないけどな
        ただ全端末前バージョンを使えるって点ではそれらの端末を揃えなくていいだけで

        • だから安いだろ? 開発コストと俺ら一般人のお財布事情を同列に語るのがちゃんちゃらおかしいわ

  3. よかった。安心して使っていられる。

    • 使ってんの?笑
      なんのために?

    • 招待制かつ限られたデベロッパーにしか招待が送られてないはず。

    • セキュリティエンジニア感出てて最高にキモイw

  4. サムネイルのビクロイがAppleを皮肉ってる感あって好き

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