iOS 15.x & iOS 16.xの脱獄が可能なCheckm8デバイス向け【Palera1n】ですが、Semi-Tethered脱獄を行う場合「10GB以上の空き容量」が必要という条件が存在します。
この影響で元々16GBしか容量のデバイスではSemi-Tethered脱獄が行えない…という状況です。
ですが、Palera1nのメイン開発者であるNebula氏より「10GBを必要としない別の脱獄手法を検討中」であるとの報告が行われています。
現在のPalera1nによる脱獄は…
Palera1nでは下記2種類の脱獄が行えるのですが、基本的にはSemi-Tethered脱獄のほうが実用的であり、通常はこちらを使用するのが現時点では一般的です。
- 【Tethered脱獄】
- デバイスを再起動するとリカバリーモードへ入り、通常起動させるには再度PCと接続してPalera1nを実行する必要がある
- 【Semi-Tethered脱獄】
- デバイスを再起動すると「入獄状態」でデバイスは起動し、脱獄環境へ戻るためにはPCと接続してPalera1nを実行する必要がある
Semi-Tethered脱獄には10GB以上の空き容量が必要
ただし、Semi-Tethered脱獄は各種ファイルシステムを別パーティションにマルっとコピーする必要がある関係上、約10GBの空き容量が必要で、脱獄後は無条件に10GB程度の容量を消費してしまうという仕様が存在します。
これにより、元々16GBしか容量を持たないデバイスでは初期状態であっても10GB以上の空き容量を確保することが出来ず、Semi-Tethered脱獄が行えないという問題が発生。
そのため、現時点では16GBデバイスはTethered脱獄しか行えない…という状況になっています。
10GBが不要な脱獄手法を検討中
experimenting with ways we don’t have to use 10 GB for semi tethered (other than rootless)…
— Nebula :3 (@itsnebulalol) December 16, 2022
今回、Palera1nのメイン開発者さんであるNebula氏より「Semi-Tethered脱獄でも、10GBを使わなくてもイイ方法を試行錯誤中…」との報告が行われています。
2つの手法を検討
現時点で実現しているわけではない様ですが、Checkra1n開発者であるSiguza氏からも言われていた「バインドマウント」を使用する手法、もしくはJake氏が開発中の別手法、この2つのどちらかが検討されている様子。
Jake氏による別手法ではほぼ確実に実現可能とのことですが、現時点ではPoC段階ということで、今後開発が進んだ段階で情報がNebula氏にも共有されるそうです。
そのため、まずはバインドマウントを使用する手法で開発が進められていくのかな?という雰囲気でしょうか。
〆
16GBしか容量のないデバイスをお持ちの場合、Semi-Tethered脱獄が行えないのはツライ…。私も家電的に使っているiPhone SEが16GBなので、ツライ…。
そんな状況が打開できそうなのであれば、これほど嬉しいことは…ありませんっ!!
また、使い方にもよるとは思いますが…「10GBの容量を食う」という仕様に関して、あまり不満の声は見かけないので、32GB以上のデバイスをご使用の方は…そこまで気にしている方は多くないのかなと思います。
とはいえ、今回の報告に対する反応を見ていると喜んでいる方も多いので、気にはしないけど…使用する容量が減るというのは、やはり嬉しい部分なのかなと!
コメント
A10/11のパスコード問題、なんとかしてくれヨン
sleipnizerがやっとhavocに移転したよとメールきました