去年(2012年)の10月26日に【法改正によりアメリカでのSIMアンロック・iPadの脱獄が違法に。次回見直しは3年後】という事がありました。
これにより改正された中の一つ『キャリアの許可無しにSIMアンロックを行うことは法の適用範囲内であり、違法』という事項の猶予期間90日が経過しましたので、米国時間1月26日 本日より適用されることになります。
*あくまでアメリカ国内での話であり、日本でこれがそのまま適用されるわけではないのでご注意ください。
DMCA(デジタルミレニアム著作権法)って何だ!?
DMCA(Digital Millennium Copyright Act)と呼ばれるアメリカの法律で、日本語で言いますと「デジタルミレニアム著作権法」という名前です。
法律名にもあるとおりデジタル化されている情報についての著作権法です。
具体的には「著作権保護技術(コピーガードなど)を回避・無効化する様な技術、手法の公表を禁止する」といった規定が含まれています。
2012年10月26日に改正
このDMCAはデジタル関連を扱う法律という事もあり、時代にあった内容にすべく3年に1回見直しが行われる事になっています。
前回の見直しが「2012年10月26日」という事になります。
見直された詳しい内容等はこちらの記事【法改正によりアメリカでのSIMアンロック・iPadの脱獄が違法に。次回見直しは3年後】を参考にして頂ければと思います。
簡単にご紹介しますと以下の3点。
- iPhoneなど携帯電話・スマートフォンの脱獄・root化は法の適用除外事項に規定され、合法
- iPad・タブレットの脱獄・root化は法の適用範囲内であり、違法
- キャリアの許可なしに行うSIMアンロックは法の適用範囲内であり、違法
と言った具合になっています。
SIMアンロック事項の猶予期間が終了
これらは昨年2012年10月26日に決定され10月28日より有効になっているのですが、最後の項目にある「SIMアンロック」に関してはちょっと違っています。
「キャリアの許可なしに行うSIMアンロックは違法」という部分についてはキャリアの選択などに大きく影響するため、移行期間として90日間の猶予がもうけられていました。
そして、この猶予期間である90日が経過し、法の適用が始まるのが今日 1月26日以降(米国時間)となります。
違法なのは本日以降に購入したデバイスに限定
ここで重要な点は、今日 1月26日以降に購入したデバイス・携帯電話をキャリアの許可無くSIMアンロックするのは違法と言う点。
裏を返せば、1月25日までに購入していたデバイス・携帯電話に関しては法の適用外であるという事です。
日本での影響は?
これはあくまでもアメリカ国内での法律ですので、日本に直接影響が出ると言うことは無いかと思います。
ただし、アメリカ発のSIMアンロックを行うアプリやツール、サービスと言った物については今後何かしらの影響があるのかもしれません。ここら辺はそれぞれの対応次第と行ったところでしょうか。
〆
SIMアンロック関連については全部SIMフリー端末として売ってくれればユーザーとしては解決なのかもしれませんが、キャリアの関係もあるので難しいですねぇ。
「iPadを含むタブレットの脱獄・root化が違法」と言う項目ですが、『タブレットってどこからどこまでがそうなの?これはタブレット?スマートフォン?ウルトラブック?ノートパソコン?』というタブレットというカテゴリの定義がハッキリしていない事が原因とされています。
ユーザーの勝手じゃないか・・・という思いもありますが、確かに法律にきちんと明記しようと思っても『タブレット』の定義って難しいですよね。スマートフォンの画面はどんどん大きくなり、小型のタブレットが登場し・・・かと思えばキーボードを付けて使うようなタブレットも出てきて、タブレットと言ってるのにパソコン用のOSが動いて居たり・・・難しい問題です。(全部 適用除外事項に規定しちゃえば簡単なのに・・・)
このDMCA(デジタルミレニアム著作権法)はアメリカの法律なので、他国で活動している方を直接縛ることは無いと思いますが、今後ここら辺がどうなるのかは注意してみていかないとだめかもしれません。
ちなみにどうでも良いことなのですが、DMCAと見る度にデビルメイクライを思い出します。
コメント
確かにスマートフォンとタブレットの境界って曖昧というか解りづらいですよね。
スマートフォンなのだから電話じゃね?
施行後に購入した製品ってのは実に理性的
日本なら施行後の行為自体を違法にしそうだ
残念では有るが評価もできる規制ではある
タブレットの境界が曖昧なのはわかるけど、そもそもタブレットのroot化が違法なのは何故なんですか?
タブレットの境界が曖昧だからこそ、例外として入れることが出来なかった。
と、この話の前の記事でSANTAさんが書いていたかと思います。
「タブレットの脱獄が違法」というよりも、タブレットとは何なのか?という定義が出来ないため、法の適用除外事項に追加出来ないといった状況になっているようです。
日本だと国会議員がroot化ってなに???状態だから何もしないかわけの分からん規制の仕方しそうだな。しかしなんでタブレットだけダメなんだろう。
タブレットはどこまでがタブレットなのか?という定義が難しいため、法の適用除外事情に盛り込むのが困難という判断になっているようです。
って事は SIM下駄の販売も違法になっちゃうんですかね?
ここら辺は微妙なのですが、米国内での開発、販売となると少なからず影響が出てしまうかもしれません。
iPod touchはぁ?
iPod touchはミュージックプレイヤーというカテゴリに入るのかもしれません