「海外にしか売っていない電化製品」を買おうとした際、どうしても問題になってくるのが技適マークです。
最近、私も中国でしか販売されていないデバイスが欲しかったのですが、技適マークが付いていない!
が、色々と調べていると「技適マークがなくても、無線機能(WiFiなど)をオフにして有線(LAN)だけで使えば合法」といった説明をしている情報などがちょこちょこ出てきました。
本当であればすごく良い回避策ではありますが、個人的にこの対処方は納得が出来ず、調べてもよく分からなかったので、総務省さんに聞いてみたよ!
技適マークってなんだ!
【総務省 電波利用ホームページ | 技適マーク、無線機の購入・使用に関すること】を見ていただくと分かりやすいのですが、要するに以下の様な感じ。
電波を発する無線機器(WiFiやBluetoothなど)が、日本の電波法令の基準を満たしている場合に付けられるマーク。
このマークが無い機器を使用すると、電波法第4条に抵触し、電波法違反となる場合があります。
iPhoneにもちゃんとあるよ
多くの場合は底面に印刷されていたりするのですが、分解しないと技適マークが見えない場合もあります。ちなみに、iPhoneなどのスマホの場合は設定内から確認することが出来たりします。
WiFi・Bluetoothを使わなければ合法…って本当?
さて本題。
技適について調べていると『技適マークがなくても、無線機能(WiFi・Bluetoothなど)をオフにして有線(LAN・USB)だけで使えば合法』なんて情報が出てきます。
格安で売られている「Windowsタブレット」・「中華タブレット」や「Chromebook」などを合法的に使う方法…として紹介されている事が多いのですが、技適の有無ってそんな事で回避出来るの!?とちょっと納得が出来ない状況…。
無線機能自体が備わっていないのであれば問題はないのですが、内蔵されていても使わなければ良いというのはどうなのでしょう・・・
教えて!総務省さん!
調べても明確な答えが得られなかったので、総務省 通信局さんに質問だ!
Q. 技適マークが無くても「無線機能(WiFi/Bluetoothなど)をオフにして使わず、有線(LAN/USBなど)だけで使用するのであれば合法」といった認識は、正しいのでしょうか?
A. Wi-Fi・Bluetooth等、電波を送出するものは電波法において「無線局」となります。
電波法第4条において「無線局を開設しようとする者は、総務大臣の免許を受けなければならない」(発射する電波が著しく微弱な無線局で総務省令で定めるものを除く)と定められております。
「無線局の開設」とは無線機能使用の有無では無く無線局を設置することを指しますのでご相談のように電波が出せる状態になっているが、その機能を使用しないと言うことでは電波法をクリアできません。
本件対応としては技適対応マークの無い無線設備に関しては電波を送出する回路の撤去等、電波が出せないよう根本的対策を講じていただかないと無線局が開設されていることになり電波法第4条に抵触し、電波法違反となりますのでご注意ください。
ダメっぽいよ!
ということで、オフにしたからってダメなんだぜ!らしい。ですよねぇ~。
ただし、これは基本的な考え方で、デバイスによっては様々な事情があるため、これらに関しては個別に問い合わせてください…ということのようです。
〆
こんな事にわざわざ答えてくださった総務省さん、ありがとうござっす!
さてさて、私の欲しかった中華テレビはどうしようかなぁ…。訪日外国人向けに技適マークの緩和…なんて話も出てきているので、もうちょっと緩和の幅が広がってくれれば…!
どうでも良い事なのですが、技適マークって「少年の顔」に見えるよね…。
コメント
中華テレビの詳細求む
Mi TV 2と言うAndroid搭載スマートテレビですね!
4K49インチで3999元(7万6000円程度)、4K55インチで4999元(9万6000円程度)で販売されている物です。
ばか安というのもありますが、テレビのくせにroot化なんかも出来たりして、面白そうだなぁ…と。
SANTAさんは何でも人に聞けてすごい
NHKの受信料みたいだな、無線局の開設できる回路が付いてるから~
技適厨が大喜びしそうな話題ですね。
SANTAさん!素晴らしい! iphone5には技適マークがあったなぁ…
で5sには技適マークがないんだよなぁ…どちらもverizon版なのに…
iOS内部で技適マークを表示するようになったので、アメリカとヨーロッパ向けのマーク以外は端末に直接刻印しないようになっています。
紳士なお方、ご教示頂きまして有り難うございます!
自分も含めスマホ使ってるほぼ全員が無線局局長とという事か
電波法が総務省の管轄であることは知っているのですが総務省には捜査権や逮捕権がありましたっけ。例えば街を歩いていて「お前の端末には技適マークがあるのか。見せろ。」と言われて「じゃ、令状を。」なんて言ったらどうなるんでしょう、なんて天の邪鬼的なことを考えたりします。
現行犯
国内正式販売前で技適マークの無い小型PCを個人輸入した時は
有線LAN&有線マウスでの使用しか考えていなかったから
中のWiFi&Bluetoothコンボカード(miniPCI-E)を外して使ってました
もっとも法令遵守を目的としたのではなく
発熱源の削除や0.01wでも消費電力を減らしたいという理由からですけど
普通に、技術検査を受けて不要なスプリアスなど発してないことが確認できたら
個別に利用できると思います。要は、検査で合格するとOKと思います。
F1等、海外から無線機を持ってきたチームも個別に検査を受けて合格となり日本で
使用しています。面倒ですが、これぞ正式な合法利用です。チャレンジしてみても
良いと思いますよ。
今度、機会を見て挑戦してみます~☆
こんな法令いらないよな
必要性感じない
必要性以前に、形骸化している。
少なくともスマホ何てそんなもの一切無視した製品が堂々と輸入販売されている。
小型のものについていちいち審査してたら役人は死ぬでしょう。
技適の意味を繋がる、繋がらないだけで論じられると、天下りの
技適集団は困るんですよね。
少なくも今現在使われている通信手段はほとんどが国際基準。
その国際基準を満たしてないと満足な通信ができなくなるわけで、
技適なんて無意味。
だから技適集団は免許だの何だのと、すり替えの論理をまくし立てる。
回路のアンテナ部分を断線させればいいの?
撤去の判断は、アンテナ部分を殺してしまえば大丈夫な場合や、モジュールそのものを撤去しないと駄目な場合があったり…と、デバイスにより様々とのことでした。
この辺りについては個別に問い合わせて判断をお願いするのが確実なようです
面白い記事ありがとうございます。
電波を発しなくても基本は違法になるというのは知りませんでした。
確かスマホは外国のSIMを挿してdocomoの電波で通信(データローミング)するのは合法で、docomoのSIMを挿してdocomoの電波で通信するのは違法だったはずです。(docomo限定ではなく国内キャリアという意味です)
これからは外国の方が技適の無い端末でWi-Fiを使うのも合法にするそうですが、日本人は今後も違法だそうで非常に納得出来ない法律です…
あろうがなかろうかバリバリ使っちゃいそうだ僕は
中には救急・ライフラインに関係する無線機器を妨害してしまう、国際基準とかけ離れた仕様の物もあります。使えるから…ではなく、その辺りについても理解しておきましょう。
これってもともと、アマチュア無線用の法令ですよね
時代にそっていろいろ、変えていかないと窮屈になりますね
アマチュア無線の免許もってたら、問題ないのかな。。
先にトラックの無線を取り締まって欲しいですね。
トラックの違法出力若しくはスプリアスまき散らし局は監視されてないようで
実はちゃんとヲチされてます。
監視用のアンテナ(広帯域受信用のバイコニカル・アンテナの一種)がちゃんと据え付けてあってあんまり目に余るような妨害行為を継続してると摘発されるようでs。
監視用アンテナは各地のNTT交換局の上に立ってる鉄塔のてっぺん付近に付いてたりしますw
技適マークがない端末でモバイルネットワークが使えるなら海外sim刺して、国際ローミングにすれば技適の問題は回避できたはずです。
BlackBerry q10はそのようにして運用してました
すみませんCB無線大好きなんです!(笑)
う~ん。明確な答えですね。聞いてくれてありがとう。