SHSH活用「noncereboot1131」が成功率50％の新手法に切り替え、Electraにも採用へ

昨日Ian Beer氏より「VFS Exploit」の成功率を約50％に引き上げる新手法が報告されましたが、さっそく「noncereboot1131」がこの手法を採用し、アップデートが行われています。
更に、この新手法はElectraにも採用されるとの報告も。

noncereboot1131がアップデート

So the no-developer account noncereboot1131 was just updated at https://t.co/8B4D0Qho1k to have a better success rate! The success rate was just increased to 50%.

— Pwn20wnd (@Pwn20wnd) 2018年6月18日

Pwn20wnd氏が【noncereboot1131】をアップデートし、成功率が50％程度になる…とする新手法を採用しています。

ちなみに前回もご紹介しましたが、こちらのツールは「保存したSHSH」を使ってiOSの復元などを行う際に必要となるツールのひとつです。

Electraにも採用へ

This does also mean I will be updating electra1131 with those changes. From my testings, it seems like it works on your second try or so. So it is a major improvement. https://t.co/hEw8YpiTBe

— Pwn20wnd (@Pwn20wnd) 2018年6月18日

更に、Electraチームのいち員でもあるPwn20wnd氏は「iOS 11.3.1脱獄に対応したElectraで、この手法を採用する事を意味します」と報告。
きちんとした調査が行われたわけではありませんが、Ian Beer氏から50％（2回に1回）の成功率とされる手法がElectraでも採用されるのは…嬉しいことですね！

前と変わった？

さて、実際に新手法が採用された「noncereboot1131」を起動してみた感想を少し…。

いくつかのデバイス（全てiOS 11.3.1）で試した限りでは、全体的に見ると「なんだか成功しやすくなったかな…？」という感想に。
ただし、スペックが高いデバイス（個人的には6s以上かな？という雰囲気も）ではそこまで前回との違いを感じる事が出来なかった所も…。

また、再起動直後に実行する…という使い方では、失敗の繰り返しになるため、やはり手順としてはリスプリングを挟む手法が効果的な様でした。

試行回数がまだ少ないのでハッキリとした事は言えませんが、全体的には「2〜4回」で成功、1回で成功することもありました。
ですが、スペックが高いデバイスでは「2〜8回」で成功と、すんなり行くときもありますが、失敗を繰り返すこともあり、こちらの方がバラツキが多いような雰囲気。

〆

またデバイスごとに試行回数を増やして調査したいな…と思いますが、全体的に見ると若干成功しやすくなっている感じもあるので、いい傾向でしょうか。

デバイスのスペックが高くなると、成功・失敗の頻度にバラツキが生じる気がするのですが、待ち時間が原因では…？という気もするので、この辺りも検証する必要がありそうです。