たまに「脱獄すると重くなる?」なんて言われることがあります。
「重い」といっても要因が色々とあるので、今回は処理性能について「脱獄」または「Cydia Substrate」がどの程度影響を及ぼしているのか?についてベンチマークアプリを使って調べてみました。
ベンチマーク対決
通常、脱獄環境で処理性能を一番使っている物はCydia Substrate系の脱獄アプリ(Tweak)でしょう。バックグラウンドで動作する物も増えますしね。
ということで、今回は【通常の脱獄環境】とCydia Substrateがオフになっている【セーフモード環境】にてベンチマークを計測し、比べてみたいと思います。
ただし、セーフモードについては再起動&ボリュームボタン上から入るセーフモードの方を使用し、より未脱獄環境に近い状態でのテストとなります。
ルール
ベンチマークの計測は【Geekbench 3】を使用し、【脱獄環境】と【セーフモード】にて計測。(条件を合わせるため、計測前にリスプリング)
デバイスは【iPhone 6 Plus (iOS 8.1.2)】で、インストールしている脱獄アプリは【iPhone 6 Plusにインストールして使用中の脱獄アプリまとめ!!】とほぼ変りはありません。
また、「シングルコア」と「マルチコア」のスコア両方を掲載。
ちなみにGeekbench 3に書かれている未脱獄iPhone 6 Plusでの平均スコアは【1590 / 2839】となっています。
結果
【脱獄環境:1625 / 2919】、【セーフモード:1622 / 2914】となりました。うん、変わらない!
複数回計測
1回だけだとあれなので、それぞれ5回ずつ計測。結果が以下の物です。
ちなみに、当初は15回ほど計測を…と思っていたのですが、想像以上にスコアが一定でバラツキが出なかったため、計測回数を少なくしました。
– | 脱獄環境 | セーフモード |
---|---|---|
1回目 | 1625 / 2919 | 1622 / 2914 |
2回目 | 1628 / 2923 | 1610 / 2909 |
3回目 | 1626 / 2916 | 1622 / 2910 |
4回目 | 1613 / 2922 | 1625 / 2919 |
5回目 | 1624 / 2920 | 1624 / 2922 |
平均スコア | 1623 / 2920 | 1621 / 2915 |
無茶をするとスコア低下
あまりにも差がなさ過ぎてきちんとスコア測定が出来ているか不安だったので、色々と機能が被る脱獄アプリや、アニメーションを行う物をいくつも無駄にインストールし、再度計測してみました。
すると、多少ではありますがスコアが低下!やった!!
更に、調子に乗ってホーム画面へ常に動いているウィジェットを50個ほど配置。加えて、バックグラウンド動作するTweakを異常に増やした状態で実行。
すっごい低下した!
ちなみに、このテスト環境はスコアを下げたいがために作った通常はあり得ない環境です。こんな状況で使ってる人は居ないでしょう…
結論:ベンチマークに差は出ない
ということで、「脱獄」を行っただけで処理性能が低下することはなく、また一般的な脱獄環境であればベンチマークのスコアにも差は出ない…様子。
iPhone 5sなど、他のデバイスでも確認してみましたが、脱獄環境とセーフモードではスコアにほぼ差は無く、また未脱獄での平均スコアとも誤差の範囲内であり、やはり脱獄しているからと言ってスコアが低下すると言う事は無い様です。
もちろん、その他にも色々と要因があるため一概には言えませんが、一般的な環境であれば体感出来るほどの違いは無いのかなと思います。(バックグラウンド強化・マルチタスク系は性能とトレードオフが前提条件なので、別です)
〆
昔から脱獄を嗜んでいる人だと「そりゃそうだ!」という結果ではありますが、個人的には思った以上に差が無くてちょっぴりビックリだったり…。
また、他にメモリ関連だったりも気になる部分ですよね。この辺りは今度別記事にでも…。ちなみに、あまりメモリ解放をしすぎるとバッテリーがガンガン減っていくので注意しましょう!
コメント
関係ない質問失礼します。
かかってきた番号を検索して調べる事ができる。脱獄アプリはございますでしょうか?
果たして本当にそうだろうか?
わざわざ検証した意味理解しての発言ですか?
同デバイスで検証の時点でお察しなんですが……
なにを察してるのかよくわかりませんね
出直してこい
検証するなら同じデバイスじゃないと
脱獄というよりその後入れるTweakによるわな。それにメモリ使用量とかも。
バックグラウンド動作する便利なTweakが多いから、たくさん入れてしまって重くなるんでしょうね
FakeClockup入れてない未脱獄の方がよっぽど重く感じるけど(^^)
少し前にFakeClockUpを使ってベンチを上げるってサイト記事がありましたぜ
ウィジェットを50個ほど配置……その素晴らしい検証に感服です。
きっとベンチは問題ないんだと思う。
文字入力やアプリ起動など、遅く?重くなるのは確かかな。。。
脱獄環境が、云々より、お気に入りのTweakが影響しているのでしょうね。
iPhone4S iOS8.3 Jailbreakが待ち通しい!
その辺りのお話は処理性能というよりは、また別の部位になってくるかもしれませんね
iPhone 6でram常70%越えだけどw
iPad mini2、iOS7.1.2の起動時間が23秒だったのが、今じゃ34秒になっています。
起動時間関連も気になりますね。
調べてみたら630/1110だったwwwちょっと見直さないと…
セーフモードで見ても704/1283だった。これはiPhone5さんの限界なのかな。誰か元気なiPhone5さんで調べてください
自分の超元気なiPhone5さん(一ヶ月前に新しいバッテリーに交換済み&脱獄済IOS8.1.2)ではスコアは708/1286でしたよ。
ちなみに、海外の方々がそれぞれのiPhone端末でベンチを測っているのを見る限りではiPhone5のベンチは良くてもシングルコア720マルチコア1300辺りが限界なんでしょうね。。
オーバークロック等々をした場合は分かりませんが。。
入れずにせよ、匿名さんの704/1283という値は至って正常だと思われます(^^ゞ
iPhone3Gでは明らかに速度低下してましたからね…(iOS4.xでは元の出来が余りにも悪かったので別ですが…)昨今の端末性能の進化は感慨深いです…
さっき一ヶ月ぶりにGeekbench3でiPhone5のスコアを測ってみたら、636/891から708/1286に上がってました。ここ一ヶ月で色々環境整理してたのでその御蔭かもしませんね。
もしくは、geekさんのApp verが3.3.0から3.3.2にアップデートされてたので、今回使用の値が正確なのかもしれませんが。。
話は変わりますが、Geekbench3って元々有料だったはずなんですけど無料化されたんですね。セール中ってのは聞いていましたが、まだやってるとは驚きました(笑)
Geekbench3は3/31にセール終わってますね。セール頻繁にくるみたいなので、アプリ通知リストにいれておきました。
成る程!3/31にセール終わっていましたか、気付きませんでした。。
Geekbench3が無料だと私が勘違いしていたのは、セールが日を開けてゲリラかつ頻繁にきていたからなんですね(笑)
タダの私の勘違いで申し訳ないです。
それと、明確な情報提供有り難う御座いますm(__)m